ハナヤエムグラ 小さい、小さい、小ささNo.1の花 | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

祖師谷公園は今、花盛りです。

花壇には色鮮やかな大輪のユリやバラ、

真っ赤なポピーなどが

ところ狭しと咲いています。

 

それも確かにきれいですが、

私の場合はなぜか、感動や驚きには結びつきにくい。

それよりも、人知れず、

自らの力でひっそりと咲いている花を見つけたときは

「やあ、いたね!」と声をかけたくなります。

 

ハーブ園の草むらに這いつくばっている草の先に

小さな白っぽい花が見えます。

 

葉っぱのつき方に特徴があります。

放射状に何枚もついてます。

ヤエムグラです。

葉や茎に細かい毛があって、その毛でくっつく

いわゆる「くっつき虫」としてお馴染みです。

 

でも花を見たのは初めてな気がします。

 

大きさはほんの2㎜ほど。

あの小さい花のキュウリグサよりもっと小さい。

 

それでも4枚の花びら、雄しべ、雌しべもちゃんと見えます。

色はうっすら紫がかった白っぽいピンク。

 

茎の下の方には咲き終わった花の実ができ始めています。

さてこの中にいくつの種があるのでしょう。

 

確認したら、

ヤエムグラとは花の色(ヤエムグラは白)が違うし、

実も棘がたくさん出ていてなにか違います。

さらに調べると、これは帰化植物の「ハナヤエムグラ」でした。

原産は原産地はヨーロッパ、北アフリカ、南西アジア。

日本のヤエムグラとは近種でした。

帰化植物というと大きくたくましいイメージがありますが

単なる先入観、

こんな密やかな子もいるのですね。

アカネ科、越年草。