続・モンクロシャチホコ 棘はなんのため? | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

モンクロシャチホコの続報です。

この棘がいかにも毛虫の格好をしていますが、
さて問題は「刺されても害がないのかどうか」です。


詳しい方にお聞きしたら、棘があっても刺さないんだそうです。

手乗りもオッケーだそうです。

ではこの棘はなんのためにるのでしょうね。

それは本人に聞いてみないとわからないのですが、

もしかすると刺す毛虫のふりをして脅かしているのかも、とのこと。

う〜ん、一種の擬態ですか!

ナナフシは小枝のふりをしてるし、枯葉のふりをしているカレハガなんていうガもいるし、

「ふり」は昆虫の得意とするところなのですね。

虫の世界は奥が深いです。

そして今朝も相変わらずうじゃうじゃいます。


赤いのも見つけました。黒いのより一回り小さい。毛も少ない。幼い感じがします。これから脱皮して黒くなるのでしょうか。でももう葉がないんですけど。


仙川沿いの桜並木も相当やられています。今年のサクラ並木の紅葉はずいぶん寂しいものになりそうです。そして問題は来年の新芽に影響がないかどうかです。


近くに行って見ると、手を広げたように見えるのは葉の軸。そしてその中心に新芽が残っています!


幹を降りてくる毛虫も見ました。木から落ちたのかとばかり思っていたら、こうして自ら降りるのですね。そして土にもぐって蛹になる。


新芽はどうやら残されたようです。全部食べられてしまったら木も枯れてしまう、そうすると困るのは毛虫ですからね。
新芽も食べられないよう、かたい芽鱗でしっかり身を守っているのでしょう。


しかし例年はここまで食べられることはありませんでした。
これが来年のサクラの木や花に影響があるのか、しっかり見ていきましょう。