毎朝立ち寄る観世音堂の境内にクリーム色の見たことがない花が咲いています。
色がなんとも上品なクリーム色。オクラの花によく似ています。
この花の形はハイビスカスやフヨウなどと同じアオイ科でしょう。
花が終わったところはもう実ができています。オクラを太くしたような形です。
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葉は深い切れ込みの入った手のひらのような形。
ちょうど家から出てきた、顔なじみになった神社の方にうかがうと、花の名は「トロロアオイ」。
その方が大好きな花で、毎年春に種から育てているのだそうです。
それがある年、うまく育たなくて種がなくなり、困っていたら、新聞に「トロロアオイの種を差し上げます」という記事を目にして、お手紙を出し、譲っていただいたとのこと。
思い入れのトロロアオイなのでした。
トロロアオイは主に根部から抽出される粘液を「ネリ(糊)」と呼び、紙漉きの際にコウゾ、ミツマタなどの植物の繊維を均一に分散させるための添加剤として利用されるのだそうです。
ただ現在は化学薬品を合成ネリとして使うことがほとんどで、天然のものはなかなか使われなくなっているとのことです。