雪の翌朝、いい天気です。太極拳広場は一面の雪。しかしこれくらいは問題なし。先生もいらしたし、7人で稽古です。今朝は道が凍っていて滑って危ないので、広場の散歩といたしましょう。
近くのマツからマツボックリがたくさん落ちています。昨年の秋に実ったものでしょう。
コナラの枝が折れて、そこについていたのは、あのキノコでした。キノコがつくということは、弱った枝だったということ。雪がちょっと背中を押してあげた感じでしょうか。
イヌシデの大木から小枝が落ちています。
普段は木が高すぎて見られない冬芽の状態。この続きが見られれば、こないだわからなかったアカシデの雄花と雌花の関係もわかりそうですが。
ここでびっくり!ばっさりと大きな枝が目の前に!
太い枝が折れてます!
その上のもう少し細い枝も折れてます!
ここも折れてます!
15~20mもありそうな高木。
なにかというと、この葉の裏がうっすら金色に光っているのは、スダジイです。
コジイと似た葉なのですが、コジイは樹皮がなめらか。これは縦の筋がたくさんあるのでスダジイです。
冬芽も順調に大きくなっていたのですが。
これは近くにあるスダジイ。こんもりとして樹形が折れた木とはまるで違います。
なるほど。折れた理由がわかってきました。
このすくすくと伸びてしまったスダジイは、なぜに伸びたのかというと、周囲を見ると、右にサクラ、左にクヌギ、すぐ脇に別のスダジイ、と密生しているんです。光を求めてみんな競うように上へ上へと伸びたのでしょう。
枝は横に張ることができず、葉は上の方に集まり、安定を欠く樹形になってしまった。その結果、幹を太くすることより高くすることにエネルギーが注がれ、高さに対して比較的細い幹から出た細い枝は雪の重みに耐えられず、すぐに折れてしまった。ということなのでしょう。
スダジイもクスノキ同様、常緑広葉樹。本来、雪は想定されてませんから余計に弱い。それに加えてもやしっ子だった、というわけです。
木の陰にいるのはだ~れ!隠れているつもりが可愛い。
冬に降りてくるツグミも、雪の翌朝は木の実などたくさんのご馳走が落ちているからうれしそうです。