今朝も抜けるような青空です。冬にもどったかのように北風も冷たい。少しぐらい寒くても、この青空は何物にも代えがたいですね。
さて、祖師谷公園の南の端、千歳小の裏手の一角ではトサミズキがすでに満開を迎えています。高さ3mほどで、根元から何本も株分かれして横に広がった樹形が特徴的。その一角だけ黄色い花で明るくなっています。
足下を見れば、もうすでに花びらがこんなに散っています。
花は一つの花序に10個ほどもついて、赤い雄しべが目立ちます。
トサは高知の土佐。そこに自生している落葉低木。ミズキとは関係ないのですが、葉がミズキにやや似ていることから誤認されてしまった結果の名前です。ミズキはミズキ科ですがトサミズキはマンサク科。
さて、こちらは仙川沿いに植えられている50㎝ほどの低木。
最初はトサミズキの苗かと思ったのですが、これがヒュウガミズキなる親戚でした。何が違うかというと、一つの花序に2~3個しか花がついていないこと。
そしてもう1つ、決定的に違うのが雄しべの葯(やく)の色。トサミズキは赤っぽかったのに対して、こちらは花と同じ黄色ですね。
そしてヒュウガは日向。なのですが、日向は宮崎県。ヒュウガミズキは石川~兵庫県の日本海沿いに自生。宮崎県の日向とは関係がなく、トサミズキに比べて小さいのでヒメミズキが訛ったなど諸説があります。