みなさん、こんにちは。

 

「睡眠時無呼吸症候群の治療」

についてお伝えしています。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療

・睡眠衛生指導

・生活習慣の修正

・CPAP治療

・OA治療

 

・耳鼻咽喉科的手術

・顎矯正手術

・肥満手術

・舌下神経電気刺激療法

 

今回は、

「日常生活の中でできること」をお伝えします。

 

前回お伝えしたような一般的な睡眠指導に続き、睡眠中の無呼吸を少しでも軽くするために自分でできることを指導しています。

 

 

日常生活でできること

 

1.体重を減量しましょう。

2.仰向けではなく、横向きで寝ましょう、 

3.仰向けで寝るときは、枕を低めにしましょう。

4.口を閉じて寝ましょう。

5.寝酒や睡眠剤を避けるようにしましょう。

6.禁煙しましょう。

7.鼻の通りが悪いときは耳鼻科を受診してみましょう。

 

 

1.体重を減量しましょう

肥満傾向がある場合は、

体重を適正にする(減らす)ことで、無呼吸・低呼吸が減るというデータがあります。

(体重10㎏あたりAHIが7.37減少したという報告。)

 

肥満が無呼吸の要因になっているようなら、健康のためも兼ねて体重減量に取り組みましょう。

 

2.横向きで寝ましょう

仰向けで寝ると、重力で舌やのどが下がり、気道が狭くなりやすくなります。

横向きで寝ることで、それを軽くすることができます。

 

寝ている時の体位をどのようにコントロールするか?

 

以前行われた研究では、

パジャマの背中部分にテニスボールを縫い付けて行われました。仰向けになったときに背中にテニスボールがあるため、不快になって横向きに戻るというものです。

 

テニスボールを縫い付けるのは大変なので、

現実的には、

 

空のリュックサックを背負って寝る。

横向き寝枕を利用する。

(←商品化されています。)

 

 

3.仰向けで寝るときは枕を低く

首を後屈すると気道確保のかたちになりますが、

 

 

写真の通り、首を後屈したほうが気道が広くなることがわかります。

 

そのため、仰向きで寝るときは枕は低めにしたほうが良いと言えます。

 

4.口を閉じて寝ましょう

寝ている時、無意識に口は開いてしまいますよね。

 

 

写真のように、口が開いているほうが気道が狭くなってしまいます。

 

口閉じテープが売られています。

わたしも口閉じテープを貼って、寝るようにしています。

 

のどの乾燥にもある程度効果的で、

わたしは口閉じテープして寝るようになってから、のどの風邪(咽頭炎)にかかりにくくなりました

 

口閉じテープはいろいろなメーカーからでているので、自分に合うものをみつけてみてください。わたしは唇に粘着部分がくるのが嫌なので、唇部分に粘着がないテープを利用しています。

 

 

5.寝酒や睡眠剤を避けましょう

飲酒すると眠りやすくなると思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

たしかにアルコールは入眠を促す効果がありますが、睡眠の質は悪くなるといわれています。いびきや睡眠中の無呼吸も悪化させることがあります。

 

普通の状態よりも咽頭の筋肉が緩み、気道の閉塞が起こしやすくなるからです。

 

晩酌がダメとは言っていません生ビール

ただ就寝前の少なくとも4時間は飲酒を避けるようにしましょう。

 

睡眠剤も同様です。避けるようにしましょう。

 

6.禁煙しましょう

喫煙により、のど(咽頭・喉頭部分)の炎症を起こすことで、睡眠中の無呼吸に悪影響を与える可能性があるとされています。

 

7.鼻の通りが悪ければ耳鼻科へ

鼻の通りだけでは無呼吸の要因としては強いものではありませんが、後日お伝えするCPAP治療に支障が出ることもあります。鼻閉を感じるようであれば、耳鼻科で一度チェックしてもらいましょう。