みなさん、こんにちは。

 

肺炎はありふれた病気ですが、決してバカにできません。

 

重症の肺炎は体内の酸素量低下につながり、それは命に直結することを意味します。

 

とくに高齢者の肺炎は怖いです。

(もちろん若者だって注意です。)

 

そこで、高齢者では早めの受診、診断、対応が重要となってきます。

 

風邪だと思って放っておいていたら、こじらせて重症化してしまったということはよくあります。

 

インフルエンザウイルスやRSウイルスなどのウイルス感染(いわゆる感冒、風邪)に続いて、細菌感染による肺炎を引き起こすことがあります。

 

体力の低下により免疫力が低下していたり、ウイルスによって気道の表面が傷ついて細菌が付着しやくなったりするためです。

 

実際、高齢者でインフルエンザに罹患しての死亡の多くは、細菌性肺炎の合併が原因とされています。

 

一般的には、

かぜ症状に続いて以下のような症状がみられたら、肺炎を起こした可能性があるので、医療機関を受診しましょう。

 

・いったん熱が下がったのに、熱がぶり返した

・高熱が続き、熱が下がらない

・息苦しい、動いたときに息切れがする

・大きく息を吸うと胸が痛い

・咳が続く、汚い痰が頻回に出る

 

 

また、肺炎といえば、

熱が出るイメージがあると思いますが、

高齢者では症状がはっきりとしないことがあり、熱が出ないこともよくあります。

 

「どのようなときに肺炎を疑ったらいいですか?外来に連れてきたらいいですか?」と、

患者さんやその家族さんからよく質問されます。

 

そのときには次のように答えています。

①熱が出た

②咳や痰がでる

③息苦しさがある

④食欲がない

⑤元気がない、活気がない

 

肺炎といっても熱がでないこともありますので、

①~⑤のような症状があって、いつもと異なる様子であれば、外来に来てください。