みなさん、こんにちは。

 

今回は、

「正しい血圧測定の仕方」

をお伝えします。

 

家電量販店などで家庭用の血圧測定計を購入することができるので、

ご家庭でも気軽に血圧測定することができるようになりました。

 

ただ、

測定するタイミングや仕方、環境などで血圧は変動してしまうので、

条件をそろえ、適切に測定する必要があります。

 

手首血圧計はどうしても不正確になることが多いため、

家庭でも可能な限り上腕カフ型の血圧計をお勧めします。

 

正しい血圧測定の仕方

・静かで適切な室温の環境

・椅子に脚を組まずに座り、極端な前傾姿勢にならないようにしましょう。

・数分間安静にしてから測定します。

・測定中は会話をしないようにします。

・腕が出やすい服装で測ります。

・カフは肘より少し(2~3cm)上で巻きます。

・上腕が心臓の高さになるようにします。

・測定する腕は、原則として利き手の反対側での測定が推奨されています。

 

 

家庭での血圧測定は朝と夜に測りましょう。

原則として朝2回、夜2回、同じ条件で測定し、

それぞれ2回の平均値を用います。

 

測定するタイミングも以下のようにそろえます。

 

朝、起きたら・・・

・起床後1時間以内

・排尿後

・朝の服薬前

・朝食前

・座って数分間安静後

 

 

 

夜、寝る前に・・・

・座って数分間安静後

 

 

 

なお、次のようなときの血圧測定は避けましょう

運動直後

お酒、コーヒー、紅茶を飲んだ直後

食後1時間以内

タバコを吸った直後

入浴直後

 

 

冬は寒いところで測定すると血圧が上がってしまうので、室温に気をつける必要があります。

 

測定値に一喜一憂する必要はありません。ときどき、血圧値に過剰なまでに神経質になってしまい、それによってさらに血圧値が高くなってしまっている方を見かけます。過剰に不安にならないようにしましょう。とくに症状がなければ、次の外来で報告してくれればOKです。

 

以上が「正しい血圧測定の仕方」になります。

これからは正しく血圧測定して、家庭血圧を記録していきましょう。