みなさん、こんにちは。
いよいよ禁煙にチャレンジです。
禁煙をするうえで一番重要なことは、
「タバコを一気にやめる」ということです。
スパッとやめることがポイントです。
普段、外来診療をしていると、
「禁煙できるように頑張っています。」
との声をよく聞きます
が、
①本数を減らす
②軽いものに変える
③新型タバコに変える
は残念ながら誤った禁煙方法です。
ニコチン欠乏を緩和する(脳が満足する)ために必要なニコチンの量はどの喫煙者でも約1mg程度とされています。
無意識に1回の喫煙でニコチンを1mg程度摂取するよう調整しているのです。
いくら本数を減らしても、
軽いものに変えても、
結局は満たされるような吸い方をしてしまうと言われています。
また近年、新型タバコ(加熱式タバコ)が急速に広がっていますが、
「従来のタバコに比べて健康リスクが少ない」
「煙が少ないから受動喫煙の危険がない」
などの誤った認識がされているようです。
確かにタールは削減されていますが、
ニコチンやその他多くの有害物質がやはり含まれています。
さらに、販売開始からの年月が浅いため、長期使用に伴う健康影響も明らかになっていません。
また新型タバコは煙が見えにくいだけで、従来のタバコによる見える煙と同様に、大量の有害物質を呼出しています。
以上のことから、日本呼吸器学会からも下図のような見解と提言がなされています。
じたばたせず、覚悟を決めて、
スッパリとやめることが重要です。