大人から入門された生徒さん。
これまでは弾きたい曲だけを中心にされていましたが、基本になることをやってみたいと思われるようになり、ハノンに加えて、最近ツェルニーをスタートされました。
基礎を省かれていた分、5指の確立、独立はできていませんでしたが、とても努力され、手のフォームや打鍵・離鍵がとても良くなってこられました
ツェルニー
第一過程練習曲op.599より17番
3度重音はきっちり揃えて。
まずはゆっくり丁寧に
最初はなかなか揃わなかった重音、真面目に部分練習をされた成果がちゃんと表れています
ツェルニーといえば
『練習曲📖』
というほど、ツェルニーは初心者から上級までピアノのテクニックを追求した数多くの練習曲があります。
まず、ツェルニー(チェルニー)はベートーヴェンのお弟子さん。
そして超絶技巧で有名なリストの師匠。
豪華メンバーすぎてどうなってるの?と思いますね。
幼児期から父親の指導を受けてピアノの腕をあげたツェルニーは、子供の頃からベートーヴェンに憧れていました。
そんなツェルニーは9歳(10歳)のときにベートーヴェンに入門します。
ベートーヴェンに会う事が叶った時にソナタ悲愴とAdelaideをベートーヴェンの前で演奏し、ベートーヴェンにレッスンを受け始めることになります。
ツェルニー50の標題には
『指の熟練のための技術を最高度に会得することを目的としている』と書かれています。
ここまでくることはかなり大変な道のりだけど、正しく学んでくると、100番辺りでもそれなりに基礎の底上げはできると思います。
(もちろんツェルニーが全てではありません)
例えば、私のツェルニー歴でいうと、
100番(抜粋しながら):小学生
30番〜40番:中学生
30番終了後、30番2・3周目移調+8小節ツェルニー抜粋+40番→50番:中学生
50番→60番+30番4周目移調・同主調:高校生でツェルニー修了
当時は上記の他にツェルニー練習曲の種類がないと思っていたけど、ピアノを教えるようになって色んな種類があることを知りました。
ざっと、ツェルニー100(100は結構抜粋気味)〜60番まで10年弱(勿論他のテキスト曲集複数もやりながら)かかっています。
この順番について難易度順に、以下の様な感じになるでしょうか。
100番練習曲 初級
30番 中級①
40番 中級②
50番 上級①
60番 上級②
100番は初級ではあるけれど、進度が早いため入門者でいきなり100番は難しいです。
全ての人にあてはまるものではないけれど、100に入る前に、一般的には何かテキストをやってから入ることになるかと思いますが、上級以外のツェルニーを比較すると、100番からスタートでなくとも目的に合わせた選び方ができます。
種類とそれらの効果についてはまた改めて投稿したいと思います。
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