山眠る | 河崎康次の俳句

河崎康次の俳句

花鳥諷詠の写生俳句から人情・心情俳句まで、
この世の森羅万象の本質とか美とかの感動を
俳句と言う詩に残してみたいと思っています。

 真冬になると山々は落葉樹の葉がすべて落ち、崖が目立ってきます。寒そうな山だなと感じます。それだけでなく 「アレ、あんなところに大きな岩があったっけ」と気づかされます。

 

 山眠る岩場の小石そのままに

 

 今年酒膝を正してまづ一献

 

 煮凝や宇宙の中の地球たち

 

 雪ん子の化身のごとし寒牡丹

 

 狐消え女人結界赤き札