無花果 | 河崎康次の俳句

河崎康次の俳句

花鳥諷詠の写生俳句から人情・心情俳句まで、
この世の森羅万象の本質とか美とかの感動を
俳句と言う詩に残してみたいと思っています。

 青い無花果の実をもぐと、その切り口から白い乳がでてきます。乳は丸く盛り上がり、茎を伝い落ちていきました。

 

  無花果の乳じんわりと伝い落つ  

 

  檸檬切る輪切りのゆがみ母の影


  銀漢の無限の広さ我が心

 

  飛び降りたかまきり傾げ我を見る

 

  茜空黒の織り糸蚊食鳥