これぞ商売人の鏡:「具志堅の家」

 ここ数年投稿を控えている私ですが先月に続き発信が大切だと思う事があったので1か月ぶりに投稿します。

 地元寒川を車で移動中の信号待ちで何度か利用させてもらっている沖縄料理の居酒屋店「具志堅の家」を通りかかった際に店の張り紙を目にして感動で目頭が熱くなりました。

書いてある言葉に胸をうたれました。

 画像の文面を以下に紹介します。

 

「今日飲食店には僕達でもやりすぎだって思う支援を頂けます。しかし酒屋さん、肉屋さん、八百屋さんなど僕達が営業しないと売上げはゼロです。少しでも仕込みを増やしたい。なので半額キャッシュバックで店内営業をしています。いつか笑って皆で深夜に乾杯しましょう!毎日20持まで僕達は全力で営業中!負けてたまるか!ボク達は居酒屋が大好きだ!」と書いてあります。

 

 コロナ禍で協力金をめぐる不公平さは至る所で耳にします。

一部例外の職や業界もありますが多くは業種に関係なく誰もが経営や生活に影響を受け、医療従事者は人災とも言える新型コロナ拡大の中、愚痴も言わずに必死に過密労働を続けている現在です。

 今回の緊急事態宣言に伴う協力金についてもらい過ぎな飲食店経営者は違法でも無く責められるのはあくまで不公平な内容を決めた国が悪いのは私も理解しています。

もらい過ぎの者が悪いと言うのではなく、その状況の中で自分の店の事で精一杯にも拘わらず、普段お世話になってる仕入れ先の事まで考えて営業をする心意気に頭が下がるのです。

 当たり前ですが仕事と言うのは直接・間接を含めると取引先・社会・人と結びついてはじめて商売が成立します。

飲食店では良い食材やお酒があってこそ良い料理が出せてそこにお持てなしというお客様の心を捉える姿が組み合わさってリピーターが増え、評判もあがり店は繁盛するのです。

私の職業の建設業・設計業もお客様や取引先との信頼関係と人間関係で成り立っており、そのために知識と技術を磨き役立てる対価として報酬を得てはじめて経営が成り立ちます。

どの業種もその心と姿勢を忘れた先には廃業しかありません。

 阪神大震災の時に飲食店が被災して物資も不十分で食べ物が不足する中、通常400円程度で売っていた弁当を足元を見て5000円の弁当として販売し、ぼろ儲けをした店がありました。

その店は次第に復旧で正常化が進んで売れなくなり3か月で誰も買う人がいなくなり廃業となったそうです。

まさにお客の事より自分の事しか考えない者の末路。「人が困る稼ぎ方は死んでもやってはいけない。」と言われています。

私ごとではありますが、東日本大震災時のガソリン不足の際に私の会社に駆けつけてくれて社用車全部にガソリン満タンにして助けてくれた地元のガソリンスタンドがありますが、少しばかりの恩返しとして昨年マスク不足の際にマスクを届けさせてもらいました。

助け合って支え合う関係は有事にこそ何よりも宝となるものだと思っております。

 今回紹介させてもらった素晴らしい居酒屋「具志堅の家」さんの姿勢は多くの人の心に残って私のようにその心意気を拡げている人は多くいるはずです。

そして、コロナ禍が過ぎ去った後に絆が深まって取引先や心意気を感じて来店する人がまた人を呼び、名声を広めて店の価値と歴史の深みを大きく上げてくれることでしょう。

 

 過去の歴史を鑑みると、今回のコロナ禍で経営者の人格や姿勢が如実に表れている事でアフターコロナの社会に違いや変化が起こるのは必然ですが、まだまだ先が見えないばかりか諸外国に比べて日本は特に迷走を繰り返しています。

新型コロナだけでも変異種のクラスターが発生とワクチンの問題があり、社会の不安・混乱・後退も免れない中、国にしっかりとした舵取りが出来るかも怪しく思います。

 これまでもダイヤモンドプリンセス号・不十分な検疫体制と海外入国者の不規制・根拠の無い対策・観光関連に偏ったGotoトラベル。

そもそも時短では、帰宅時間が重なりラッシュになり、昼時の密集も通勤ラッシュも何も改善しない。

またテレワークと叫んでも一部の企業しか現実的でなく、サービスやインフラ業はやりようがない中で7割減など根拠の無い言葉遊びのパフォーマンスをする政治家が残念なほど多い。

それらの愚策でコロナを悪化させる引き金を引いて結果的に観光も含めたほぼ全ての産業が犠牲となる結果を招いた。

そして緊急事態宣言によって特に飲食店に偏る協力金があらゆる産業の方が収めた税金から不公平に配られる結果となって今に至ります。

 規模や家賃など一切考慮しない一日6万円一律(都道府県で多少の差はありますが自己申告で1か月180万×2か月で360万)となると都心部や大きな店舗は全く足りなく、個人に近い規模は高級品を買うなど協力金バブルと喜ぶ者まで出現している事態になっている現状。

新型コロナが発生して1年が経つ中、準備も想定もしていないミスを棚に上げて時間が無いのか面倒くさいからなのか一律はあまりにも横暴であり無責任。

納税額や規模や立地などをおおまかにでも3段階くらいに協力金の金額区分は出来るはず。

スピード感が無いのは煩雑さよりむしろシステムの不整備と決定権の無さの方が大きく、そのための改正案だったのではなかったのか。

 政治家・官僚・業界システムがいかに機能していないのがそもそもの原因。

本会議では国を代表している者の議論とは程遠い内容で内閣は優先順位が現在はコロナより下のはずのエネルギー問題を話したり具体性ある政策もしない。

政治家の不祥事の話など時間の無駄なので言い訳など不必要で「離党・以上」で終わりでよい。

野党も反対だけの対案の無い議論で事あるごとに駄々っ子のようにぞろそろ退席する無責任な行動。

先日も衆院本会議で野党議員が白いジャケットを身に着けて森氏発言に抗議していましたが、充分かどうかは別として不適切を認めて撤回・謝罪をした後にここまで粘着質が酷い行動する者に人を批判できる人格はそもそもあるのだろうかと。

確かに批判に値するだけに正しいのはもちろんですが、権利や人権を声高く叫ぶほどの行動力を示すなら優先順位の高い他の視点があるはず。

誰かが傷つき助けを求めた訳でも個人的に名指しで言ってるわけではないにしても、女性蔑視は悪なのは悪ではある中、不十分ながら森氏は非を認めて謝罪した。

その森氏一人には寄ってたかってエンドレスで追及し続けるバイタリティーがある割に、何故中国共産党のウイグル族の虐殺や香港の女神と呼ばれ日本語で自由と助けを呼んできた中で拘束された周庭氏の件など数々の横暴の人権どころか命まで奪う行為を続ける者にはダンマリで助けを呼ぶ者を助けようともしない。

中途半端なダブルスタンダードもいい加減にしてほしい。

ただの三流のパフォーマーレベル。

このような低いやり取りしか出来ない姿を目にするとコロナより日本の体質の方がこの先の世の中を悪くさせてしまうような気がします。

同様にボランティアを辞退する人が出ているようですが森氏の発言とボランティア辞退は別問題に私は感じる。

ボランティア辞退と野党が共に相手が悪いにせよ人のせいにして審議する責任・役割や物事を放り出して自らを正当化している点が重なっても見えます。

審議拒否は貴重な時間を無駄にしている事で国民が被害者になりボランティア拒否も開催可否は不透明ながら開催時には各国含めたアスリートや関係者・運営側の人が被害者になるのです。

当初ボランティアを希望した人は森氏のもとに集ったわけではなく、オリンピックが日本で開催される事への誇りや喜びやアスリートへの思いなどから申し込んだはずです。

それを感情に任せて筋や理屈が無く森氏の発言と結びつけるのは強引すぎに感じると共に、失礼ながらはっきり言わせてもらうとコロナ禍でオリンピック熱が冷めた点ともはや間違い無く開催が出来ない事を見越して辞める理由を森氏に無理やり結び付けているとすら思ってしまいます。

そもそもボランティアというのは人の為や公的なために無償で協力する精神から派生したものでなければ嘘になってしまいます。

 仕事で契約や責任で引き受けたりしている人にはわかってもらえるとは思いますが、契約相手でないイチ担当者の不適切発言くらいで感情から投げ出すなど一流ほどあり得ない事。

現状開催不可にはなっていますがラグビーW杯同様に当初森氏がオリンピック誘致に尽力したのは確かでオリンピック開催決定で喜んだ多くの人がいたのも事実であります。

それを今回手のひら返して森氏の発言だけならまだしも人格や過去まで全て悪い事しかしていないかの如く全否定。

そもそもオリンピックイコール森氏では無いのだから理屈に無理がある。

そのように政治家の誰か一人でも言ってくれたら私は支持しますが日頃世話になっている者まで飛び火を恐れて我関せずと皆逃げる姿に小物感と姑息さが見える人が目立つ。

連日メディアでもコロナ禍で亡くなる人や困窮する人が増加し続けている中にもかかわらず、森氏の問題発言ばかりクローズアップの繰り返し。

 

 お笑い芸人ばかりが出て来るTV番組や問題発言や不倫ばかり中心に放送するニュースではなく、世の中で頑張っている人達の事がわかる番組や大切な事を報道するニュースにまずは変わらないと教育や価値観の高さを上げる事や真っ当な社会構造も望めないのかも知れません。

 情報量が少ない昔と違ってまだ情報を知る事や選ぶ事が可能なネット社会の現在なだけ一縷の望みもあるような気がします。

 

 人間一人一人考えも判断も様々な人が世の中を形成している中、議論の中で批判や問題性が出るのは当たり前。

その中ですり合わせや修正を経てより良い道に軌道修正したり新たな方向性に進むのが真っ当な国の姿なはずです。

そこが批判・否定で終わるのではなく、改心や改善を含めて人と人の関係を大切にする中で進んでいく道にしないと途中で支えを失い行き止まりになってしまうはすです。

 救いようも拠り所も無いようなコロナ禍の現在ではありますが、居酒屋「具志堅の家」の商売人の心が未来に光を照らしているように感じて救われたような気がします。

 

今日は建国記念の日です。日本の素晴らしさと感謝を胸に気持ちを高め、心を綺麗に輝かせて参りましょう!