US版『思い出が消えないうちに』(11月15日刊行)について、Library Journal Reviewに
下記の書評が掲載される予定です。

US版「思い出が消えないうちに」


『コーヒーが冷めないうちに』『この嘘がばれないうちに』に続く、川口俊和のベストセラーシリーズ第3弾。
今回は、東京の小さなカフェ「フニクリフニクラ」ではなく、北海道の函館にあるカフェ「ドナドナ」で繰り広げられる物語だ。フニクリ・フニクラ同様、ドナドナを訪れる客はタイムスリップすることができるが、コーヒーが冷めないうちに現在に戻らなければならないなど、いくつかのルールに従わなければならない。前2作と同様、本作でもタイムトラベルを切望する4人の新しい客ーー娘、コメディアン、妹、そして恋する青年が登場する。本書で注目すべきは、最初と最後の「娘」と「青年」の物語だ。
『コーヒー』シリーズのファンであれば、この最新作を楽しめるだろう。
前作と似たような内容でありながら、新たな客層の登場や、おなじみの顔ぶれが楽しめる。
寒い冬の夜には、川口の描く、心地よく、示唆に富んだ本がぴったりだ。