秘話というほどではないのですが、小説「コーヒーが冷めないうちに」は元々は舞台作品でした。


僕は元々漫画家を目指して19歳で大阪から上京し、22歳で挫折。僕より先に東京に来ていた幼馴染の松田賢二くんと一緒にお芝居を始めました。


それから月日は流れて2011年2月に「コーヒーが冷めないうちに」は上演されました。


その舞台を偶然見ていたサンマーク出版の編集担当さんが観劇後「この物語を小説にしませんか?」と声をかけてくれた。


チャンスはどこに落ちているかわからない。そして誰に見られているかもわからない。


僕はまさか自分が小説を書くことになるなんて全く想像もしていませんでした。


この編集担当さんが舞台を観てなかったら、この小説は世に出ることは無かったということです。


偶然って怖いですね。


現在、「コーヒーが冷めないうちに」は85万部、シリーズ累計130万部を突破しました。