賢さと稼ぐ力は比例するかというと、そうではないというのが私の考えです。
学生時代は試験の点数が高い方が優秀とされていました。
皆学生の頃はその道を通ってきて、試験の点数で優劣があるように見られていました。
試験で高い点数を取って良い大学に入れると就職においても有利です。
高学歴でないと就職が難しい会社もあります。
そのような会社は比較的給与も高いです。
その為、学生時代に試験の点数が高かった人が良い就職ができる、良い就職ができると給与面でも恵まれる、という流れが見えます。
そうなると賢くて学生時代に試験の点数が高かった人が、収入も高くなる傾向がありそうです。
確かにサラリーマンの多くの状況においては、その傾向があるのかもしれませんが、社会全体で見ても賢い人が収入が高いかというと、そうでもないと思っています。
私の場合は今は小規模な会社の経営者ですが、ほぼ自営業ともいえます。
年収の幅も大きいですが、年収が上がったからといって、その分賢くなっているかというと、それ程ではないです。
日々勉強はしていますが。
当然ながら他の人の収入は分かりませんが、業界それぞれで収入のレンジはあります。
そしてそれは業界によって結構差があります。
営業色が強くないと、物凄くレベルの高いパフォーマンスを見せても、給与の上限はあります。
他業界から不動産の売買営業に転職した方も沢山見てきましたが、優秀な方だとすぐに年収が倍になったりしています。
もちろんその方は不動産屋になってから優秀になった訳ではなく、元々優秀だったのです。
個人的には、日本の優秀なサラリーマンは、もっと高い収入をもらうべきだと思っています。
サービス全般において、提供している価値の高さに対して、支払っている対価が少なすぎます。
私のように小規模な会社に属していれば、自由が利くので価格面の交渉も自分が適切だと感じるレベルで話を進められますが、大きな組織だとなかなかそうはいきません。
小さな組織でも他から足元を見られてしまったり、業界の慣習や抗えない空気感があると、それを個人や少人数で覆すのは実質無理です。
優秀な人を社会的に適切なポジションに就かせ、権限を与えて建設的に状況を動かせる環境を作れないと、なかなか現在の停滞感から脱却するのは難しいと思ってしまいます。
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