マーケティングチックな話になりますが、近年「マネタイズを遅らせた方が良い」というアドバイスが巷に溢れています。

インフルエンサーと呼ばれる方々もよく口にするので、格好良く見えてしまいます。

 

マネタイズというのは、お金のやり取りで、マネタイズを遅らせるというのは集金、お金の回収(キャッシュポイントなんて言ったりもします)を後で行うということです。

これは支払期日を通常より先の日付で設定するという意味ではなく、give and takeという感じで、先にサービスを提供して、将来的に長い目でお金を回収する、その方が回収できるお金の総量も増えて全体的に皆が受け取る価値も上がるという意味合いです。

 

これは凄く良いと思いますし、上手く行けば最高なのですが、正直難易度はめちゃくちゃ高いと思います。

商売経験の浅い人が、違う角度で捉えてしまうと、上手く行かない可能性大です。

「こちらはこう思っていたのに、全然相手に伝わっていなかった」ということが、容易に起こります。

 

商売の基本は、全然格好良くないですが「早めに回収」です。

請求する側は、翌月末払いより今月末払いの方が良いですし、後払いより先払いが良いです。

なので先にまとめ買いする定期券や回数券、年間パスポート、シーズンシートは割安だったりします。

スイカ等の交通系ICカードのチャージも先払いシステムですよね。

保険なんかもそうです。

先払いか後払いかで、経営の安定度がまるで違うと思います。

当然商売によって、できるできないがありますが。

 

冒頭の「マネタイズを後回し」は、例えば今後大きくなりそうな取引にまずはサービス価格、場合によっては無料でやったりすることを意味すると思うのですが、やっぱり難しいと思います。

様々な状況で、サービス価格や無料対応はやった方が良いケースはありますが、お金の回収というのは、思っている以上に簡単ではありません。

 

やはり明朗会計にして、お互いスッキリした方が健全です。

また今合意している話が、後で壊れるということは往々にしてあるので、早く完結させてしまうことが得策です。

前職でも「来月の100万より今月の80万」と言われました。

普通に考えれば来月まで待てば100万になるのであれば待った方が良いですが、来月確実に実行できる保証はないのです。

 

時間をかけて総量を増やすというのも良いですが、総量が少なくても早く完了させるというのも重要だと思います。

 

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