学生の皆さんがいつも受けていることでしょう学校の定期テスト
その他に明日には北辰テストもあり、(そして台風もあり)気が気でならない人も多いことでしょう。
そんな皆さんを悩ませる学校の定期テストですが、実は終了した定期テストが誰でも閲覧できる場合があるのですね
それが各自治体の情報公開制度と言うものなのです。
情報公開制度と言うのは行政が持っている情報の開示を請求できる権利なのですね
これが承認されればもちろん情報が開示され、情報を閲覧することができます。
「行政」と言えば私たちが行っている学校も、何を隠そう教育機関ですよね…
つまり、学校の情報も情報公開請求の対象になっている訳です。
ですから、理由さえあれば学校のテストと言うのもそれはそれは個人情報でもなんでもない故情報公開せざるを得ないものなのですね
そんな訳で、公立の学校であればどんな学校でもテスト問題を開示する請求が行える訳です。
しかし、情報公開制度を利用した問題が発生したために場所や場合によっては開示を拒否されることも出てきました
その問題と言うのがテスト問題の販売問題だったのです。
昔、とある業者が片っ端から公立学校のテスト問題の情報公開を請求しました
それはかなりの枚数だったらしく、手数料などを含めたら100万円規模のものです。
そして入手したテストの問題を1枚数百円と言う安価な価格で一般に販売したのです
その件を重く見た一部の教育委員は原則情報公開請求を拒否しだしたのですね。
確かに先生達が頑張って作ったものに対して全く関係ない人にお金が入るだなんてイニシャルコストを考えたとしても腹立たしいことです。
しかも、情報公開で開示された情報は著作権が曖昧である故、そう簡単に問題の根本を退治するのは難しいのです
また、情報公開をして手に入れたテストの問題を見た人がテストに有利になってしまうからということでやめたところもあるようです。
しかし、テスト問題を開示しないのがこの問題を根本的に解決したとは思えません
テストの問題と言うのは運動会や文化祭と同じように学校、そして先生の質を測るものであると思います。
もちろん先生によってクセのある…と言うよりもヘンな問題を出して点を削いだりしている先生もいるわけで、そんな人が野放しになっていていいのか、というハナシです
しかも、逆に情報公開が無ければ弟妹においては上の子の過去のテストを簡単に見れる訳で塾も然りです。
つまり、場合によっては情報をもらえないと言うことで不利になることもあるのです
ですから、情報公開を利用して定期テストを有利に進めるとのだと考えて拒否をするのは全くもっておかしな話であると思います。
しかも、傾向をつかんで有利になるような問題構成もまたおかしなことです
確かに重要事項については何度も何度も出ていますが、それは入試において等本当に大事なことだからですよね。
重要なことは今も今までもテストに出てくることであり、知っておかなければならないことなので有利もクソもない話なのです
んで、本当にそうでなければそれは独創性がなく、生徒軽視でテストを作っているようなものです。
テストによって人がはかられるのは生徒もそうなのですが先生も同じなことであって、オリジナルの問題は公衆に見られても良いようにしてほしいものです
そんなことで、実は定期テストの問題は公開を請求できると言うお話でした。
詳しくは各地方自治体、または行政機関に確認を取れば、開示してくれるか否かを含めて知ることができるので確認してみてください。
ちなみに、私立学校は行政機関で無い故このような情報公開制度は無いのでご注意くださいね