わたしはずっとそう思ってた。それしか知らなかった。
乗り越えようとして、乗り越えて光に変えようとして
もがいてもがいてそれでもかなしみはいっこうに消えなくて
それでもあらがってあらがって越えようとして
5年前のある日「できない、無理だ」とー、降参したのです。
そしてわたしは、生まれて初めて知ったのです。
「抱きしめてゆくかなしみもある」ということを。
そのとき、わたしのすべての景色が変わりました。
「いったい自分は何を見て何を知ったような顔をして
何をわかったつもりで今まで歌なんて作り歌って来たのだろう」
それはそれはわたしにとって大きな出来事でした。
その思いをずっとカタチにしたかった。
5年の間ずっとココロに静かな泉のようにあったもの。
どうしても、それを、それだけは、表現したかった。
それだけのために作ったと言っても言い過ぎではありません。
今回のアルバム「private exhibition」、1曲目に入れました。
「歌なんて」という曲。
それが、わたしのもっとも伝えたかった思いです。
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