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* 修理品に関しては持込以外の修理を受け付けておりません ご了解を願います。

 

RHYTHM リズム時計 スモールワールド 音楽隊 4MH638 4台目 オーバーホール 修理

不具合症状 : 時計は動くが音楽が鳴らない、定時にステージは動くが人形が動かない

スモールワールド音楽隊

部品屋さんに注文していた電子部品が届いたのでメイン基板の修理を再開します。

 

こちらのICを修復した配線に取り付けします、画像では部品が大きく見えますが4.5mm四方に足が8本とっても小さいです。静電防止袋に入っており作業には壁コンセントのアースを何度も触って静電気を体から取り除きハンダ付け作業を行います。

 

設置場所に置いて位置決めを行いテープで仮固定をしてからハンダ付けを行います。

 

銅箔パターンが傷んでいた側は,銅箔接触不良を防ぐため多めにハンダを盛っています。

 

コンデンサ比較 上の緑色のコンデンサ21個が取り外した物で、ブルーのコンデンサが取り付ける物です。 必要数以上の中から容量を測定し設計値に近い物を選別します。 特にパラレル接続でペアとして使用される部分には同数値の物をペアで組み合わせます。

 

この基板はスルーホール基板なので表裏をつなぐ穴が開いており、銅箔の状態が悪い事もあり通電を確保するためシッカリと表裏をハンダ付けする必要がある。

ジャンパー線

コンデンサの電解液が漏れて消失した銅箔パターンを修復するのをあきらめて、裏面にスペースがあったのでジャンパー線で配線を行うことにした。他の配線をまたぐので絶縁チューブに入れて配線を行った。同ランドから並列に接続されているので、場所は違えど電気回路的に以前と同じ配線になります。 

コンデンサ張替え

すべてのコンデンサの張替えを終えました。部品のサイズが大きいのでPCか何かの基板のようになりました。

コネクタ交換

人形へ電力を送る配線が途中で切れていたので配線を交換するためコネクタも交換します。元々付いているコネクタはK社のコネクタで入手が出来ないので入手可能な物に交換します。

 

基板の修理が完了したので時計にセットして動作確認を行います。さて動作するでしょうか?動画を撮影しましたのでどうぞ、リセットを押した後にモニターボタンで動作確認を行います。

 

電池ボックス

メイン基板修理が終わったので人形ユニットを修理するために時計を分解した時に、電池ボックスがグラグラするので「ネジが緩んでいるのか」と思っていましたが.....支柱が折れていました。 どなたかが裏蓋を開けて分解した際に電池ボックスのネジを緩め、そのままの状態で電池を無理に取り外した為に、てこの原理で支柱に力が掛かり折れたと推測できます。

 

いつもとは分解の順序が逆なので(通常は時計の修理が先)調子が狂いますね....。まだ何か隠れているかも知れません。 それでも何とか難関の第1ハードルはクリアしました。