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* 修理品に関しては持込以外の修理を受け付けておりません ご了解を願います。

 

RHYTHM リズム時計 スモールワールド 音楽隊 4MH638 4台目 オーバーホール 修理

不具合症状 : 時計は動くが音楽が鳴らない、定時にステージは動くが人形が動かない
スモールワールド 音楽隊

基板液漏れ破損

日曜日は午前中に時間が空いたので、コンデンサ液漏れによる配線腐食の基板を検証するためICを取り外し配線パターンの修復を行いました。

IC取り外し

ICを取り外して配線の状態を確認する、コンデンサの電解液による銅箔の腐食や浮きなどのダメージがある。

取り外したIC

取り外したIC部品です電解液で足が腐食しています、コンデンサの電解液が足から内部へ必ず入っているので交換の必要がある。

レジスト

矢印部分は液漏れしたコンデンサからパターンを伝って銅箔を腐食し配線が消失している。残っているパターンの部分にカッターを入れてパターンを切断し、これ以上の腐食を防ぐ。銅の消失したヘコミは樹脂を入れて剥離を防ぐ処理をする。

銅箔切断

不具合のありそうな部分の通電を確認するも不通になっており、レジストを削り点検すると銅箔が腐食で切れている。右側の方は接点銅箔が浮いているようだ。

銅箔剥がれ

切れて浮いている物を直してもすぐにダメになると思うので、思い切って銅箔を撤去し作り直すことにする。

レジスト削る

新たな銅箔を取り付けるため配線の絶縁レジストを削って銅箔を露出させハンダ面を作りハンダメッキをしておく。

パターン製作

銅板を叩いて薄く延ばし銅箔を製作し、先ほどのハンダメッキしたパターンに載せてハンダで接着を行う。

すずメッキ銅線で補強

さらに、すずメッキ銅線を上に置きハンダ付けして新たな銅箔を剥がれないように補強する。左側の銅箔の切れた接点はレジストを削りハンダブリッジだけで通電が確保できた。

ハンダ補正

メイン基板のすべての接点にハンダ補正を行い接触不良を修正防止する。表側もスルーホール部分にもハンダ補正を行い銅箔を保護し通電を確保する。

ハンダ補正

 

メイン基板の配線修正が終わったので、現在は発注した部品待ちの状態です。銅箔消失した部分を修正するプランは練ってあるので部品を取り付ける際に一緒に基板修正を行う予定です。 ゴールデンウィーク前に届けば祭日のゆっくり時間のある時に集中して修理出来るかな。