長崎県佐世保市母ケ浦町の佐世保実業高などを運営する「学校法人佐世保実業学園」の女性理事長が、教職員らに対し、日常的に暴言を浴びせるなどのパワーハラスメントと報道がありました。
理事長は2019年に理事長に就任して、19年度から23年度までの5年間に教職員78人が退職しています。パワハラの内容は記事に詳しく書かれています。
「屋上から飛び降りるか」 佐世保実業学園の理事長がパワハラか 教職員の退職相次ぎ調査 長崎 - 長崎新聞 2024/04/18 [10:00] 公開 (nagasaki-np.co.jp)
昨年度は全体の約3割に当たる21人が退職しているそうなので、現場は業務が回らない人数になっていると思われます。パワハラがなくなっても、業務量が厳しくなれば、更に退職者は増えます。
人手不足は日本社会にとって大問題ではありますが、労働者の観点からみると良いこと。パワハラがあるような会社では労働者が辞めたり、人手が集まらずに業務の継続が出来なくなります。
一度就職した会社を辞めることは勇気がいることではありますが、耐えることで身体や心を壊してしまうよりはマシ。人手不足になっていますので、次の就職先を探すことは出来る世の中になっています。
最近ではいなば食品が、静岡県内で勤務する予定だった一般職の女性たちが相次いで入社を辞退し、その割合は9割に達したということが「週刊文春」で報道されました。「従業員満足度(ES)」は、労働力人口の減少で重要な要素になっていますので、軽視している会社は、淘汰されていくことになります。