「目の前に置かれた三枚のカード 分岐する未来 ささやく理性 そっと目を閉じて 空を見る 選択とは、星をつくる行為だ」

 

 人は選択するという行為によって、この世界を切り開いてきた。あなたはこのような経験をしたことはないだろうか。ある日、知り合いと出かけることになった。どこに行こうかとワクワクし、たくさんの場所をピックアップした。またある時は将来を左右する大きな選択と出会った。複数の進路から一つの進路を選ばなければならず、その道を進んだ自分の姿を想像して、なかなか決めることができなかった。

 

 もし、そんな状況に出会ったときは、そっと一息つこう。大切なことは、その選択によって、あなたが何を失って、何を得るのかを明確にイメージできること。イメージした内容が、あなたの心を暖めるものであれば、その道を選ぶ価値がある。選んだ道で、困難に出くわすこともある。そんなときは、胸に手を当てその道を選んだときのことを思いかえそう。道を選んだときに感じた熱、その温もりが、あなたの心を支える灯火となるかもしれない。あなたが行った決断。その全ては、この世界にとって、確かな意味を持っている。

 

 人は選択をすることによって様々な光景を見ることが出来るようになる。選択をするとは、目の前に広がる無数の道から一つを選んで、その道を進むということ。選ぶ際に、様々な葛藤があなたをさいなむかもしれない。選ばなかった道に対するあこがれ、進むと決めた道に対する不安、見えている道への戸惑い、その全てがあなたをかたちづくる大切な感情。決めるという行為には、とても勇気がいる。だからこそ、選択というものは、とても大きな価値を持っている。あなたがどの道を選んだとしても、その道はあなたに価値を与えてくれる。あなたが行う選択とは、あなたが持つ世界に色をつけるという行為に他ならない。

 

 時には、悩んで立ち止まってしまうこともある。そんな時は、好きなものに触れよう。気分が上がる音楽、気持ちを緩める甘い飲み物、そばにいると心が安らぐ存在。なんだっていい。大切なことは、心に熱がある状態で決断を下すこと。目を閉じ、そっと胸に手をあてて、自分の熱を感じよう。あなたの中には、静かに燃える灯火が存在している。決断をするたびに、あなたの中にある灯火は、その輝きと力強さを増していく。その灯火は、あなたの歩く道を確かに照らしてくれる灯りとなる。そして、その灯火からこぼれた熱は、あなたが感じる寒さをほんの少し和らげてくれるかもしれない。

 

 無数の道が分岐するこの世界で、懸命に生きるあなたに敬意を。あなたが選んだ道。その選択が、あなたを、あなたが生きる世界を優しく照らす星となりますように。今日もあなたという星が、この世界に確かに灯っている。