前作「クスノキの番人」に続くものです。

一人立ちしたというか、番人の玲斗が大人になっていく過程を描いています。

そして、玲斗と叔母の千舟の2人の物語も描かれています。

 

今回の名わき役は子ども二人です。

まず、詩集を書く佑紀奈。この彼女が事件を起こしてしまう。それを玲斗は知っていて隠す。千舟も気づいていて隠す。

それには理由がある。

元哉である。

元哉は寝たら記憶がリセットするという病気。元哉は母子家庭であり、別れた夫がいる。

この元哉の物語と元哉の家族の物語も描かれている。

 

そして、元哉は絵を描く。佑紀奈の詩に絵を描く。というわけで、佑紀奈と元哉の物語を回りまくる。

 

いくつもの物語をうまく交差させ、描かれています。

さすが東野圭吾。

 

また、後半のそれぞれのセリフは泣けます。

私は3回泣きました。

 

なんとスタバで読んでいましたが、コーヒー飲みながら涙が流れました。

いい作品です。