街道をゆくシリーズ、32巻まできました。

今回は、阿波と紀ノ川。すなわち、徳島と和歌山。

 

徳島では、阿波踊りが出てくる。日本の女性が奏でる最も美しい所作。

そんな感じを司馬さんの言葉から感じた。

 

途中池田によられる。蔦監督の池田高校。これまで32巻、一つの高校、野球部の話が出てきたことは初めて。

びっくり、と同時に、ひたすら池田を描写される司馬さん。

なんか微笑ましく、うれしい。

蔦監督だけでなく、当時の校長先生まで出てくる。そのお人柄を描写。

 

和歌山は、もともと若山だったとのこと。豊臣秀吉の時代。

紀ノ川では、織田信長は出てくるわ、秀吉、家康まで全員登場。

 

その上で、紀ノ川は、もともと木の川とのこと。

 

和歌山と言えば、根来と雑賀、鉄砲でしょう。滋賀の穴太も雑談で横道に休憩される。

 

なんとも街道をゆく、お見事の一冊。