市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。


前回のブログで、今年度4月の入園申込みの結果を色々調べていたら、保育士さんのお子さんが多く通われている園、つまりプロ保育士が選ぶ園があるというお話を書きました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞお読みください。↓↓


それで、ですね。

各園の入園者の入所選考最低指数(以下、わかりやすくするために「点数」とします)を調べていて、もう1つ気付いたことがありました。


それは、毎年の最低点数の乱高下が激しい園があるということです。


超人気園になりますと、毎年、高い点数の人しか入れないです。

また、駅チカなどの利便性の良い園はやはり高い点数の方が多いです。

そして、比較的子どもの少ない地域(うちの市の場合、市の北部)ですと、そんなに高い点数でなくても入園できる園があります。


このように、最低点数というのは大体、毎年同じような感じになっています。だからこそ、皆さん、自分の点数と見比べて「入れそうかどうか」という検討材料にされるのですね。


私達職員も、入園のご相談を受ける時

「こちらの園は毎年人気なので短い就労時間の方だと点数的に厳しいですよ」

というようなアドバイスをしています。


ところがですね、この度気付いたのが

最低点数が一昨年、昨年、今年と、全然違う!っていう園を見つけたんですね。

アップダウンが激しい、まさに乱高下です。


一昨年、割と高めだった

↓↓

昨年、なぜか低かった

↓↓

今年、めちゃくちゃ高い!


理由を考えてみましたが、園に何かがあった訳ではありません。例えば事故があったとか、そういったことは全くなく、また定員の変化や募集人数が大きく変わったということもありません。


そこで係内で話をして「おそらく、こういうことなんじゃないか」と導き出した答えが

受験と同じ!

ということ。


つまり、

「A高校、去年、わりと入りやすかったんだって」

という情報が出ると翌年のA高校の受験者が急に増えるという、あの現象と同じだろうという結論。

逆に「去年、めちゃくちゃ厳しかったらしい」と聞くと、他の高校に希望を変えたりしますもんね。


だから、去年たまたま低い点数の人が入れていた園に、今年の申込者が殺到したというところなのでしょう。

この園に今年入れなかった人の中には

「去年、私の点数なら余裕って聞いてたのに」

と思っている人がいらっしゃるかもしれませんね。


こうなると、昨年度の最低点数ってアテにならないじゃない…って思われる方もあるでしょう。


そうですね。

実は、「昨年度」だけを見ていると、こういうことも起こります。

例えば、今年度から「定員が増えた」という園ですと、来年度はまた全く違う結果になるでしょうし。


だから、本当のことを言うと、今年度と昨年度の両方の最低点数を知っておかれるのが良いのです。


ただし、市役所の職員が教えてくれれば、の話になります。最低点数の情報を公開していない市町もあります。



はい。今日はここまでにしましょう。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。