市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。
「幼児保育の無償化 幼稚園の預かり保育編」
「幼児保育の無償化 認可保育園編」
に続きまして、今日からは
「幼児保育の無償化 認可外保育園編」となります。
まず、最初に。
認可外保育園の中でも「企業主導型保育園」はそれぞれの保育園の指示に従っていただくことになります。
2歳児クラスまでは非課税世帯のみ無償化対象。
3歳児クラス以上は就労などの保育必要事由があれば無償化対象。(そもそも企業主導型保育園は保育必要事由がないと入れないので3歳児からは全員が無償化対象と言えますね)
これらの点においては同じなのですが、無償化制度については企業主導型保育園は「児童育成協会」という公益財団法人の管轄となっているので、市町への申請とはまた違うのです。
なので、今からお話することは、企業主導型保育園以外の認可外保育園についてのお話となります。
ここで、もう一つ大事なポイントがあります。
日本中のすべての認可外保育園が無償化の対象かというと、実はそうではありません!
無償化の制度が始まった時に、認可外保育園については、
都道府県等に届け出を行い、国が定める基準を満たした認可外保育施設
を無償化対象にすると定めました。
「国が定める基準を満たした」とは、施設の面積や非常口などの設置基準を満たしていること、保育サービスの内容の提示すること、安全確保のため安全策を講じて訓練などを行っていること、利用者に対する契約内容を書面での通知で行っていること等々、様々な項目をクリアしていることが条件です。
とはいうものの。
無償化制度がスタートした時点では、すべての基準を満たしていなくても、令和6年9月までは経過措置期間とし、それまでにクリアすれば良いとしていました。
令和6年9月といえは、も゙うすぐ、その期限が来ますね。基準を満たしていない認可外保育園は無償化対象ではなくなる訳ですが、うちの市ではそういった園はありません。
ただ、当初から(無償化制度が始まった令和元年から)「無償化対象外」の認可外保育園はあるのですよ。
「国の制度とかには縛られたくない」的な園とか、あるいは少人数を自宅の一角で預かっているとか。状況は色々だと思いますが、最初から「うちは保育料無償化制度には全く関係ない園です」という園があります。
だから、
「認可外保育園も無償化対象になるんだよね、知ってるよー」
と思っている方は多いと思いますが、
無償化対象でない認可外保育園があるのです。
無償化対象の園は「当園は無償化対象です」と、大々的にホームページや入園案内に記載しているでしょう。でも、「無償化」の文字がどこにも見当たらない場合は園へ問い合わせをしてご確認ください。
ここで、誤解があってはいけないので言っておきますが、無償化対象でない園が劣悪な園とは必ずしも言えないことをお伝えしておきます。
うちの市でも無償化対象外の認可外保育園があります。決して「無償化の対象になろうとしたけどダメだった」という園ではありません。
でも、この園を無償化対象だと思われていた保護者さんが(というか、この方はすべての認可外保育園が無償化対象だと思われていたようです)、入園後に無償化対象外だと知り、ちょっとトラブルになったことがありました。
それから、無償化対象の認可外保育園であっても、
「一時預かりについては無償化対象外」という園もあります。
通常入園は無償化対象ですが、「週2日だけ」というような「一時預かり」での利用は無償化対象にならないという園があります。
「一時預かり」も無償化対象ですという園もありますので、そのあたりは利用前にしっかりと園にご確認ください。
以上、皆様、じゅうぶんご注意ください。
はい。長くなりますので、今日はここまでにします。続きはまた次回に。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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