市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。
しばらくブログも、そしてお仕事も何日かのお休みをいただいていましたが、旅から戻って参りました!
このブログでは、プライベートなことはあまり書かないのですが、今日は旅行中、子育てや保育について考えさせられたことがあったので、そのことについて書いてみようかと思います。
ニューヨークに行っていました。
自由の女神のあるリバティー島に行った時のことです。
自由の女神は、内部が塔のようになっていて、訪れた方は登れるんですね。王冠まで登れるツアーと、台座まで登れるツアーと、自由の女神の中には入らないツアーの3つの中から選びます。料金はもちろん違います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240504/07/kawaisoujanai77/85/7b/j/o0668108015434053811.jpg?caw=800)
私は台座までのツアーに参加したのですが、ビルの高さで言うと5〜6階ぐらいです。
階段で上る人もいましたが、私はエレベーターにしました。
私が行った日が特別に混んでいたのではなく、いつも混んでるみたいで、エレベーターに乗るのも長い順番待ちの列ができていました。
エレベーターに一度に乗れるのは15人ぐらいでしょうか。やっと順番が来て乗り込みました。
すると、小さな女の子(おそらく5歳児さんぐらい)が乗り込んですぐにエレベーターの階ボタンを押そうとしました!
「NO!」
押す直前にその子のママさんが制止!
まあ、小さい子にはよくあることですね。
日本だったら、それで終わりのお話だと思うのですが、ここからが「アメリカだな〜」と感心した次第です。良ければ、お付き合いください。
ママさんの「NO!」の後、すぐにガイドさんが乗り込んでこられました。
ガイドさんは、ちょっとしょんぼりしている女の子を見てから、次のように言われました。
「皆さん!今日は特別な日です」って。
それから、女の子に向かって
「本当は、エレベーターのボタンは子どもは押してはいけないんだけど、今日は特別な日。ここにいる皆さんが『いいよ』って許してくれたら、君にボタンを押してもらおうと思う」って。
そして、「皆さん!どうかな?」って。
そしたら、Yeah!とかOK!とか、そこは陽気なアメリカのノリで、皆さん大盛り上がり!
ガイドさんは
「よし!皆がOKしてくれた。皆は、君にすべてを任せたんだ!私達が上の階までたどり着けるかどうかは君のその手にかかっている!どうだ?君にやれるかい?」
※たぶん、こんなふうに言ってるであろうという、私なりの解釈です。私の英語はテキトーです。
そして、「5を押すんだ!強く押すんだ!さあ!」
と、女の子を促すガイドさん。もうお芝居の舞台役者さん並の迫力です。
女の子は手を出して、小さな指でギュッと5のボタンを押しました!
ガイドさんが
「よし!押した。無事に到着するかな?」
エレベーターはウィーン、ガタガタガタと古いタイプの音を立てながら上昇! してるはず。
そして、何秒かが過ぎ、ガタン!という音と共にエレベーターはストップ。
ドアが開くとガイドさんが
「Wow!やったな!ここは皆が来たかったところだよ!皆!この子はすごいよ!やりきったんだ!」
と大声で叫びました。
エレベーター内の大人達は皆、
Yeah!と拍手喝采!
「You did it!」とか「Thank you!」とか女の子に声をかけながら、エレベーターを降りていくのです。
私も、「Thank you」と女の子に言いました。女の子は、ものすごく誇らしげな顔をしていました。しっかりと「Welcome」と返してくれましたよ。
あー、アメリカだなー
と思いましたね。
エレベーターのボタンを子どもに勝手に押させてはいけないというのは大前提です。
ママさんが「NO」ときつく言ったことは、親として当然のことです。
そして。
しゅんとしてしまった子どもに対する周りの大人のフォローの仕方が素敵すぎ。
女の子は、公共の場のエレベーターを子どもが勝手に押してはいけないことをちゃんと学んだと思います。
「特別に押させてもらった」ということ、周りの大人が自分を認めてくれたということ、そして、家族で自由の女神を見に来たこと。
きっと、いつまでも覚えていると思います。
はい。
長くなりましたが、今日はここまでです。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
ゴールデンウィークも最終日。皆様、良い日をお過ごしくださいね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240505/06/kawaisoujanai77/6c/48/j/o1080090615434525146.jpg?caw=800)