市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。
ちょっと興味深い記事を見かけました。
コレです。↓↓
川西市の中学校で起きている「ふりかけ論争」。
何それ?と思い、読み始めました。
中学校の給食で、ご飯が余るので(つまりは、給食のおかずだけではご飯が食べ切れないということかな?と思います)家庭からふりかけを持参したいと生徒の方から要望があり、それを条件付きで(1人1袋のみ、人にはあげない等)許可したが、本当にそれで良いのかという論争が起こっているということでした。
記事を読んだ私の感想としては、ひろゆきさんの言われていた
「出された料理を変えるのは失礼。そのまま残さず食べるのが人としてあるべき姿と教えるべき」
というのが近いです。
でも、残飯がたくさん出ると食品ロス問題になりますから、そこのところを考えると難しいですね。
この「ふりかけ論争」。今後の経緯を見守りたいと思います。
さてさて。
ふりかけといえば、思い出すことがあります。
保育園の給食は2パターンありまして。
①完全給食実施
主食(ご飯)と副食(おかず)を園で提供する給食
②米飯持参給食
副食(おかず)のみ園で提供。ご飯は家庭から持ってくる形式の給食
うちの市では、①の完全給食の園が多いですが、②のご飯をお弁当箱に入れて(ご飯だけで良いんです)お家から持ってきていただくという園もあります。
②の園では、その費用のことを「給食費」とは言わずに「副食費」と言ったりしますね。
それで、ですね。
②の米飯持参給食の保育園の園長から聞いたお話があります。
ある日、A子ちゃんのママさんから「少し相談があります」と園長は呼び止められました。
何でしょう、と思っていたら
「A子が毎日ふりかけを2袋持って行くんです」と。
この園では、ふりかけと海苔に限り、ご飯と一緒に持ってきても良いことにしていました。
ママさんの話は続きます。
「どうして2つ持って行くの?と尋ねたら、Bちゃんに渡すからと言うんです。Bちゃんのお家はキャラクターもののふりかけを買わないらしくて、それでA子に持って来るように言うみたいです」
園長は「えっ??」と驚くばかり。
ママさんは、
「うちとしては、ふりかけをあげるのがイヤだとかではないのです。でも『ふりかけを持って来たら一緒に遊んであげる』とか言われているみたいで。それはダメなんじゃないかなと思って」
園長は、知らなかったこととはいえ、ママさんに不快な思いをさせて申し訳なかったとお詫びしたそうです。そして、「Bちゃんと話をしてみます」と伝えたそうです。
園長はこの2人の担任保育士にも事情を伝え、翌日の給食の時間に教室を見に行くことにしました。
そうしたら。
給食の配膳が始まると、A子ちゃんとBちゃんがそっと教室を出て行くのです!
後を付いて行く園長。
渡り廊下のところで2人は止まり、A子ちゃんからBちゃんにプリキュアのふりかけが渡されたのです!
衝撃の一瞬!
園長は動揺しながらも優しく声をかけました。
「何してるのー?」
その瞬間、Bちゃんはハッとした顔になり、後はバツが悪そうに目を伏せたそうです。
Bちゃんも、悪いことをしているという意識はあったのだと思われます。
「A子ちゃん、Bちゃんにふりかけ、渡したの?
Bちゃんがちょうだいって言ったから?」
園長は落ち着いた口調で言いました。
「でも、お友達にふりかけ、あげちゃダメだったよね?Bちゃん、それ、A子ちゃんに返そうね」
BちゃんはA子ちゃんに素直に返したそうです。
そして、
「A子ちゃん、先にお部屋に戻ってくれる?Bちゃんは少しだけ園長先生とお話してくれる?」
と、A子ちゃんを教室に帰しました。
A子ちゃんが教室に戻った後、Bちゃんに言いました。
「プリキュアのふりかけが欲しかったんやなあ」
Bちゃんは黙ってうなずいたそうです。
「でも、お友達に『ちょうだい』って言うのはダメやで。もう、こんな事、したらあかんよ」
Bちゃんは、またうなずきました。
もうそれ以上は、園長は何も言いませんでした。
子どもは正直です。顔を見たら、反省しているのも分かると言われていました。
数日後、A子ちゃんのママさんから
「園長先生がBちゃんにお話して下さったこと、A子から聞きました。ありがとうございました」とお話があったそうです。
園長は、この一連の件を「ふりかけ恐喝事件」と呼んでいると言われました。
いや、笑っちゃダメです。(でも笑う)
保育士の研修会などで、子どもは大人の見ていないところで良くないことをするものだという話をする時のネタ(?)になっていると言われました。
特に、女の子の方がやり方が陰湿だとも言われましたが、もう今の時代、女の子も男の子もないかな。
はい。では、今日はここまでです。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
いらすとやさんからお借りします。
保育士あるあるシリーズ②
食べるのが早い。
(ちなみに、私は遅いです。保育士さん達とお食事すると、気が付いたら皆さん食べ終わられていて焦ります)