市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。


今日も来年度4月の入園申込みの1次受付期間内にあったことの振り返りです。



うちの市のある公立保育園が令和8年度から、近くの公立幼稚園と合併し、認定こども園になることが決まっています。

令和8年度といえば、だいぶ先の話になります。来年度が令和6年度ですからね。

でも、来年度0歳児、1歳児、2歳児、3歳児で入園されるお子さんは在園中に認定こども園となり、園舎も少しだけですが今の場所から変わることになりますから、今からお伝えしておかなければいけないことになります。

地域の住民の方々にはすでに説明会なども行われたので、「聞きました」と言われる保護者さんもおられましたが、「え?そうなんですか?」と言われる方も多かったです。

園の規模としてはかなり大きくなり、うちの市内では公立としては1番大きなこども園になる予定です。


一応「令和8年度から」とは公表されていますが、実は「4月から」とは言ってはおらず、「令和8年度中から」ということになっています。もしかしたら、様々な事情で5月からになるかもしれないし、9月からになるかもしれないし…ということです。


これには理由がありまして。

過去に、うちの市で同じように公立保育園と幼稚園が合併して認定こども園になった時に苦い経験があるのです。


園内の水道工事が土壌状態が悪かったため、なかなか進まず、予定していた4月開園に間に合わないといったことがあったのです。

結局、開園は6月となりました。4月と5月は旧の保育園、幼稚園にそれぞれ通っていただいた次第です。

2園の合併ということで、まだそれぞれの園舎があり、園児数もそんなに増員していなかったから良かったものの、これがもし、まったくの新設園でしたら、開園時期が延びた期間の子どもの預け先はどうなっていたでしょうか。


この経験から、新しい認定こども園の開園時期は今の時点では明確にはせず、「令和8年度中」としているのですね。


これ、つまりは言い方は悪いですが「万が一、間に合わなかった時の言い訳が立つように」ってことなんですよね。


これは、どこの市町でもやっているやり方でして。

もし、お住まいの市町で「来年度から新しい園ができる」という案内を受けられている方、じゅうぶんにご注意ください。

4月の開園に向けて、園舎などの工事が今、行われているという園ですと「絶対に間に合う」という保証はないと、少しは思っておいた方が良いです。「絶対」はありません。


私のこれまでの経験でも、新設園を希望園にされている方には、「万が一、開園がされなかった場合」を想定して、その場合の対処の仕方などを必ずお伝えするように係内でも徹底していました。

そして、新設園のみを希望園に書かれている方には、第2希望以下を記入されておくように強くお勧めすることも指示されていました。

以前、勤務していた市では「新設園のみの希望で申請することは認めない」ということにもなっていました。確か、どうしてもその園しか希望しないという方には「万一、**保育園が開園されなかった場合は、認可保育園に入れなくても異議はありません」という誓約書みたいなものを提出していただいていたと思います。


新設園というのは、他の既存の園に比べると圧倒的に募集枠が大きいです。どうしても認可保育園に入りたいという方にとっては、またとないチャンス到来です。またきれいな園舎、新しい遊具などの保育環境も魅力です。

その一方で、園選びに付きものの「園見学」ができません。園長先生、保育士さんはもちろん、通っている子ども達や保護者の様子は分からず、どんな雰囲気なのか見ることもできません。

あまり使いたくない言葉ですが、「ガチャ」です。


そして、先に述べたように、「絶対に4月に開園する」という保証がない。コレが1番の問題とも言えます。

何もアクシデントがなければ良いのですが、市としては前もって保護者さんにお伝えしておいて、何かあった時に「なんで教えてくれなかった」となるのを防ぎたいのです。


新設園の開園。

実は私達市役所職員は、オープンするその日までヒヤヒヤしながら見守っています。

無事に開園準備が整い、内覧会などが行われると「良かった〜!」とホッとする次第です。

その時にはすでに、その園へ入園決定しているお子さんには「入園決定通知」が出ている訳ですからね。万一、開園できないとなると、そこからがもうテンヤワンヤですから。



はい。では、今日はここまでです。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。