市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。
毎日毎日、たくさんの保護者さんとお会いします。
来年度4月の入園申込みの期間、私は事務仕事はほぼなく、ひたすら窓口対応です。
1日、だいたい40人〜50人ぐらいの方とお話させていただいています。
私、もともと「人間観察」が大好きで、電車とかでも観察対象になる方が乗っておられると、長時間の乗車でもずーっと見ていられます。
もちろん、ジロジロ見たりするのはご法度ですから、時にはスマホを見たり、窓の外を見たり、うまく視線を外しながら、「その人」のことを観察しています。
あの大きすぎるバッグには何が入っているんだろうと想像したりとか、
読んでいる本の内容が英語だったりすると「何やってる人なんだろう」と考えたり、
付けているキーホルダーでその人の趣味嗜好を探ってみたり、
足をケガしている人がいたら、何かスポーツをやっているんだろうかと考えたり。
まあ「悪趣味」と言われることもありますが、人に迷惑をかけることはありませんから許していただきたいです。
なぜ、こんなことを言い出したのかといいますと。
このちょっと変わった(?)趣味。そのせいで、私は毎日飽きずに仕事ができているということを言いたいのです。
本当に「十人十色」とはよく言ったものです。
世の中には様々な人がいます。
そして、色んな人生があります。
「事実は小説より奇なり」というのも、よく言ったものだと思うこともあります。
もちろん、職務で知り得たことですから職場以外の場で言うことは出来ないので、ここでペラペラとお話する訳にはいきませんが、ちょっとだけ日々の対応の中で思うことなどを書いてみたいと思います。
世の中には、席を立った後、椅子をしまう人としまわない人がいる。
「躾の三原則」って知っていますか?
1.挨拶を自分からする
2.名前を呼ばれたら「ハイ」と返事をする
3.席を立ったら椅子をしまい、靴を脱いだら靴をそろえる
森信三という教育者の方がおっしゃったことだそうです。多くの学校や園で実践されています。とにかく、この3つが出来たら他の躾も上手くいくという意味だそうです。
「椅子をしまう」というのは、この「躾の三原則」の中にもありますね。
十代の若いママさんが、きちんと不備不足なく申請書類を持参されている。これは、自分で募集要項をちゃんと読んだうえで記入し、用意されたということです。受け答えも素直でしっかりされています。そして、最後に挨拶をされ、椅子をきちんとしまって帰られると
Elegant!Perfect!って叫びたくなります。
若くして母親になり、周囲から見れば危なっかしいところがあるかもしれませんが、私から見れば、しっかりと「お母さん」をされています。
おそらく子どもの頃、きちんとされたご家庭で育てられた方なのだろうと思わずにはいられません。
もうね。年齢じゃない、って思いますね。
三十代、四十代になっても
名前を呼んでも返事をしない。
席を立ったら椅子は出しっぱなし。
雑な字で書いた申請書は不備だらけ。
不足を指摘すると「聞いてない」と不機嫌になる(ちゃんと募集要項に書いてあることですけどね)。
そんな人がいっぱいいるんですよ。
別に、椅子をしまわなかったからといって、保育園に入れない訳ではありません。認可保育園の入所選考には全く関係のないことです。
でも私立幼稚園の入園選考では、そういうところが見られているそうです。ご参考まで。
「人のフリ見て我がフリ直せ」
私自身も肝に命じています。
はい。では、今日はここまでです。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。