市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。


今日は就労証明書についてのお話です。


就労を理由として認可保育所(園)の利用申込みをする時は、勤務先が作成した就労証明書が必須です。

認可の園に限らず、企業主導型保育園や認可外保育施設を利用する時にも、必要な場合があります。

幼稚園を利用している場合でも、預かり保育料の無償化制度を利用する時は就労証明書が要ります。


また、すでに入園していても1年に1回程度、「現況届」という手続きがあり、その際に就労証明書の提出は求められます。


保育園の利用申込み、利用継続には就労証明書は必須アイテムなんですね。


ところが、ですね。

この就労証明書を書いてくれない、または書き渋るという事業所やお店などがたまにありますね。


保護者の方から「こういうの、うちは書けないと言われました」というご相談、たまにあります。

理由は詳しくは分かりませんが、中には面倒くさいだけじゃないの?と思われる場合もあります。


就労証明書がないと保育園に子供を預けられない、つまり働けない。なので何とか、協力して作成していただけないかお願いしてみてくださいと、保護者さんには助言させていただくのですが、それでもダメってところはあるようですね。


まだ勤務開始前の状況で「実際に勤務が始まらないうちは書けません。そういう方針です」というのは、まだ理解できます。

でも、もう働き始めているのに書いてくれないってどういうことなんでしょうかね。

(内定の段階でも「就労予定」として就労証明書を提出していただくと、「求職活動」の方より入所選考は有利です)

(記入の仕方として「保育所入所決定次第、就労開始予定」といった内容でも、うちの市では受付可能です)


たまに、お店の方から市役所に「なんで、こういうの、書かせるの?」という電話がかかってくることがあります。電話の内容は「忙しいのに、ややこしいこと、面倒くさいことを言うんだな」といった、ほぼ苦情です。


確かに作成には時間もかかるでしょう。お手間をかけて申し訳ない気持ちは私にもあります。

でも、働いている方には小さな子どもさんがいて、育児、家事をしながらお仕事をされている訳です。お子さんを預けるところがないとお仕事ができません。保育園という公的な福祉サービス制度を利用するためには、役所で就労の状況を確認させていただく必要があるのです。ご協力いただけませんか。

…というようなことをお話して、ご理解いただけるよう説明させていただきます。

書き方が分からないとか、時間の計算が面倒くさいとか言われる方には、就労証明書の用紙を手元に置いて、電話口で「1番上から見ていきましょう」と1つずつ説明し、作成のお手伝いをさせていただいています。

(就労証明書の作成の仕方とか記入例については、市役所ホームページに出ているんですけどね)


それで何とか作成していただけるところは、まだ良いのですが、レアケースで「お願いしても書いてもらえなかった」ということもあるようです。


もう、ねー。そんな勤務先、辞めちゃった方がいいよー。他の仕事を探したほうが良い!

口には出しませんが、そう思います。

保育園に子どもを預けて勤めているのに、就労証明書1枚、書いてくれないなんて、そんなところで働いていても良いことはないと思う。

一体、どういう職場なの?って思わずにはいられません。たぶん、雇用保険とか入っていないんだろうなって思ったりします。

仕事は辛くないのかな、とか、

子どもが病気の時とか、休ませてもらえてるのかな、とか、

きちんとお給料、もらえているのかな、とか。

色々心配になってきます。



これからお仕事を探される方、転職をされる方には是非、覚えておいていただきたいことがあります。


いよいよ、内定が出そうだとか、決まりそう、となったら、念のために確認されている方が良いです。

「子どもを保育園に預けるために、市役所の様式で就労証明書の作成をお願いすることになると思います。その時はお手数ですが、よろしくお願いします」って。


この時に、快く「ああ、分かりました」と言って下さる勤務先なら、きっと子育てに理解のある良い職場なのだと思います。

ちなみに、小学生になって学童保育を利用する時も就労証明書は要りますからね。


万が一、「え?うちは、そういうの出さないよ」とか言われたら、他の就労先を探した方が良いです。

嫌とは言わないけれど、面倒くさそうにされたら、ちょっと黄色信号です。先が思いやられます。

雇っているのに就労証明書を書かないなんて、ロクな職場じゃないです。(小声)

もっと子育て世代が働きやすい職場は他にもありますよ。ハローワークさんでは、そのことに特化した「マザーズハローワーク」があります。ご参考まで。



はい。では、今日はここまでです。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。