市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。


今日は地域型保育事業の中の連携園についてのお話です。


コレだけ書くと、「何のことかさっぱり分からない」という方、おられるでしょう。

「分かるよ」って方はかなりの保活経験をされた方です!


では、少しずつ、噛み砕いていきましょう!


まず。

地域型保育事業とは?

認可保育所(園)の中の1つです。

保育園や認定こども園(保育認定の利用区分)と同じに考えていいです。認可保育園の申込みをする時には、保育園、認定こども園、地域型保育事業の中から希望園を選んで申請します。

4つの種類があります。

・小規模保育事業(定員6〜19人の小さな保育園。0歳児〜2歳児)

・家庭的保育事業(定員1〜5名の家庭的な園。保育園というよりは託児所のようなイメージ。0歳児〜2歳児)

・事業所内保育事業(事業所の従業員の子どもプラス地域枠と呼ばれる一般の子どもを預かる園。事業所自体が運営しているところ、運営は保育サービス会社で提携事業所の子どもを預かっているところ等々、形態は様々。定員は園によって異なる。0歳児〜2歳児としている園が多いが、年齢制限のない園もある)

・居宅訪問型保育事業(保育を必要とする子どもの家に保育士が行って保育する事業。0歳児〜2歳児)

このうち、最後の「居宅訪問型保育事業」はあまりないよう思います。うちの市、近隣の市でも設置されているところはありません。


次に。

連携園とは?

地域型保育事業は、2歳児までの利用としているところがほとんどです。満3歳の誕生日を迎えたら、年度末(3月末)で卒園になってしまいます。

卒園後の受け皿として、連携する園が設けられています。平成32年以降は連携園が決定していなければ、新規に地域型保育事業を開園することが出来なくなっています。それ以前に開園した園についても、連携園の設置は求められているので、現在ではほとんどの小規模保育事業には連携園が決められていると思います。

連携園は近くの保育園や認定こども園(いずれの場合ももちろん認可園です!)が設置されていることが多いです。同じ運営法人や会社がやっている園を連携園にしているところもあります。


連携園が超人気園で、1歳児なんかだとなかなか入れなさそう‥という園だと、そこに連携している小規模保育事業に入り、3歳児から連携児として入園することをねらうって方もいらっしゃいますね。

「○○保育園に連携している小規模保育事業、教えてください」というご相談、まあまああります。


時々、保護者さんに小規模保育事業の園をおすすめしたりすると、

「認可外でしょう?」と言われたりしますが、

認可外ではありません!

企業主導型保育園と混同されている方があるようですが、違います。

また、

「3歳まででしょう?その後、困りますから」と言われる方もありますが、

連携園があります!

行くところがなくなって困るということにはなりません。卒園の前年の秋頃に、連携園に行くかどうかの意向調査があります。その時に「行きたいです!」とハッキリ言って手続きすれば良いのです。

その時に「行く」と言えば、連携園の4月入園の席は確保されます。

他の違う園に行きたければ「行かない」と言えば良いのです。この時点で連携園の4月入園の席の確保はできなくなるので、後になって「やっぱり行く」とは言えなくなるので、そこは慎重にしてください。


お分かりいただけましたでしょうか?

小規模保育事業と連携園は、切っても切れない関係なのです。


さてさて。

今日はここまでにしますが、明日は、連携園にまつわる様々なお話をもう少ししたいと思います。

では。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。