市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。
今日は昨日の続きです。
育休を延長して育児休業手当金の給付期間を延ばしたい方の保育所入所申込みについてのお話です。
そのためには、満1歳の誕生日を迎える月の「保育所入所保留通知」が必要というお話を、昨日のブログでしました。
では、どうやったら、希望通り、「保育所入所保留通知」を受け取ることができるのでしょうか。
私が、いつも窓口でご案内しているのは、以下の3つのポイントです。
①申込書の希望園の欄に入所できなさそうな園を書く。
市町によっては空き状況を公開しています。「現在、定員に達しているため入所不可」となっている園を希望園に選ぶのです。
空き状況が公開されていない市町は、人気のありそうな園に直接問い合わせてみましょう。
「今、空きはありますか?」って。「今はいっぱいです」って言われたら、一応、残念がって、心の中でガッツポーズしましょう。
あと。
既に兄弟の上の子が在園している園は選んじゃいけません。兄弟優先ルールにより、選考で優先順位の高い人になっちゃうからです。
志望理由は適当に「保育方針に共感する」とか書いとけばいいです。「兄弟別々の園でいいんですか?」と尋ねられたら、「はい」とだけ答えたらいいです。
(市町によっては、上の子の育休中の継続利用を1年までと決めているところがあります。その場合、育休を延長すると、上の子は保育所を続けられません。退園になりますので、ご注意ください)
次に。↓↓
②出来る限り、選考指数(点数)を抑えるような申請にする。
つまり、点数上げたい人の逆をいくんです。
たとえば、
同居の祖父母が就労していたとしても勤務証明書を出さない。すると、減点が付きます。(ただし、出さないと申込み自体ができない市町もあるので、その場合は出してくださいね)
そんなふうに提出したら「加点になる」とか、「減点にならない」とかいうものを、あえて出さない!出さないといけないと思っていたものが、実はそうでないことがあるから、要項をよく読んでみてください。
そして、これ。↓↓
③申込書を出す時、受付の職員に正直に「今回は出来れば入所したくない」と伝える。
ただし!③については、市町によります。
「は?そんなこと、知っちゃこっちゃない」
と言うような職員はいないとは思いますが、
「そのようなことはお聞きできません」
と冷たく言われることがあるかもしれません。
もし、そんな風に言われたら、
ごめんなさい。
先に謝っておきます。
でもでも。
私の知っている限りの市町、今まで情報交換した市町では、そんなところはありませんでした。
でも、全国の市町を調べた訳じゃないから、そのあたり、ご容赦ください。
最近では、「保留希望ですね」と念押しをしたうえで、もう選考にもかけずに保留通知を出す市町があります。
あるいは、「保留希望」と申し出た人には、大幅な減点を行い、これだけ点数低くしとけば、もうどこにも入れないだろうという対応をしてくれる市町もあります。
だから、言ってみる価値はあります。
「保留希望です」って。
小さい声で言ってみてください。
何も対処できない市町でも、もし入所選考でボーダーラインに何人か並んだとしたら、「保留希望」と言っていた人をわざわざ選ぶことはないでしょう。
最後に。
「保育所入所保留通知」で育休を延長したい人の中には、必ずしも手当金の給付期間延長だけが目的ではない人がいらっしゃるので、そのことに少しふれておきます。
たとえば、
・復職はしたいけれど、子どもが未熟児で生まれたとか、病気や障がいがある等の理由があり、まだ保育所での集団保育に不安がある。
・母親自身の体調が万全でないので、もう少し休みたい。
もしかしたら、、昨日と今日の私のブログを読んでくださって、
「手当金欲しさに育休延長希望とか、ふざけている。さっさと復職すればいいのに」
と、不快に思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、こういった事情のある方もおられるということをお伝えしておきたいと思います。
さて、長くなりましたが、今日はここまでにします。
保育所入所保留通知にまつわるお話は、もう少ししたいと思っているので、続きはまた明日にします。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。