市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。
今日は、保育所のならし保育についてのお話です。

ならし保育」というのは、文字通り、入園後、保育所に慣れるために時間を短縮して行われる保育のことです。
園や年齢によって進め方は違いますが、最初の日は2時間ぐらいで迎えに来るように言われます。
なんとか、2時間過ごせたなら、次の日はお昼まで、というように少しずつ園にいる時間を延ばしていくのです。
順調に慣れていく子どもですと、3日目か4日目には給食を食べるところまで進み、5日目にはお昼寝をしておやつも食べて…となります。
そして、「来週は通常保育で大丈夫そうですね」と、保育士からのお墨付きがもらえます。

病気やアレルギー、心身の発達面に心配などがなければ、大体1週間ぐらいです。ただし、0歳児については、何も心配なことがなくても「2週間はみていてください」という園もあります。

「うちの子は人見知りがはげしいから大丈夫かしら」と心配されている方もいらっしゃると思いますが、これは、預けてみないと分からないことです。
「意外と大丈夫だった!」という話もよく聞きます。
でも、特別に長くかかる子どもも、確かにいます。

ベテラン保育士に尋ねたことがあるのですが、
どんなにワアワア泣き叫んでても、給食やおやつを食べる時はピタッと泣き止んで食べる子は大丈夫。食べたら、また泣くけど」
なるほどね。

「泣きながらでも食べる子は大丈夫。なんだかんだ言っても食べてるから」
なんだか目に浮かびますね。

「でもね。もう泣いて泣いて、何も食べない、飲まないって子がたまにいるのよ。そういう子はちょっと日にちがかかるわね」
そっかあ。そういうことかと思いましたね。

でもね。
「どんな子でも、絶対に大丈夫。1ヶ月もすれば慣れてくる」
らしいです。

「1ヶ月は長いなあ」と思われる方もあるかもしれません。でも、必要な期間なのです。

だから、私は、次のような方々には必ずならし保育について伝えています。
・育休から復職する方
・新しく仕事を始める方
「勤務開始日は、ならし保育期間に左右されることを覚えておいてね」と。

ならし保育に配慮をしてくれる職場なら、これから仕事をしていくうえでも、きっと協力的な職場だと思います。
出来ることなら、勤務開始日を月の後半ぐらいにもっていくよう交渉してみて下さいね。
子どもも保護者も、そして保育士にとっても「ならし保育」はこれからの園生活のために欠かせないものなのです。

コロナの影響で4月、5月と登園自粛をしていて、今月から登園している方々!
「今、まさに、ならし保育中!」
というところではないでしょうか。

泣き叫ぶ我が子を園に預けるのは、親の方も泣きたくなりますよね。
でもね。
先述のベテラン保育士さんからお聞きしたコツをお教えしましょう!
どんなに泣き叫んでいても、
「サッと預けて、サッと去る」
お母さんの姿が見えなくなると、あきらめが付く子が多いそうです。いつまでもいるお母さん、保育士の心の声を聞いて下さい↓↓
「お願い。早く行って」
だそうですよ。
保育士に迷惑かけてるなんて、思うのは間違い。保育士は、「泣いてもかわいいなあ」って思っています。

「子どもに試されてるのよ」と言う保育士もいました。
お母さん、負けちゃダメです!

必ず、光が見えてくる日がきます。

ある朝、突然、子どもが泣かないで園のお部屋に入って行くのです。あれだけ、泣いていた子が「バイバイ」って手を降るんです。

その日が来たら、お母さんが寂しくなって泣いちゃうかもしれませんよ。

あ、ちなみに、「その日」が来ても、次の月曜日とか、また泣くことがあります。
でも、大丈夫。また、慣れるから。

いつか、
「あー、大変だったわ~」
と懐かしく思い出される方もあるでしょう。

では、今日はここまでにします。
お読みいただいて、ありがとうございました。