市役所勤務の現役保育コンシェルジュナナです。


先日、ハローワークの職員さんが市役所のうちの課に来られました。

これまでも、もちろんハローワークさんとはやり取りはあったのですが、今回のように直接来所されてお話を伺うというのは私は初めてのことです。


何のお話だったかといいますと、

来年から育休延長の申請が厳しくなるというお話です。以前のブログにも書きましたね。↓↓


これが、ですね。

いよいよ本格的に来年度に向けて始動したということです。


ハローワークさんが持って来られた資料の中に、厚生労働省が作成したチラシがありました。






↓↓こちらから、厚生労働省のホームページがご覧いただけます。この中に上のチラシのPDFがあります。こちらの方が見やすいと思います。



はい。皆様。

いよいよですよ。

ハローワークさんから「厳格化」という言葉もありました。


ハローワークさんのご説明のポイントをまとめますと。


育休延長の申請に必要なものは以下の3点

①利用調整結果通知書

 自治体発行の保育園に入れなかったという通知 

②申込みの際の申請書のコピー

 申込時からの変更があれば変更後の書類も必要

 (希望園変更や世帯員の変更など)

③延長事由認定申告書

 これです↓↓

上の厚生労働省のホームページのサイト内からダウンロードできます。

まあ、この3枚の書類をきちんとそろえて提出すれば良いというお話なのですが、この③の延長事由認定申告書がなかなかの内容になっています。
大きく分けて1、2、3の項目がありますが、3の欄をご覧ください。
大きくしますと…↓↓

を見てください!
「入所保留を積極的に希望する旨の意思表示をしていませんか」とあります。
コレを「している」にしちゃダメってことです!
だから、市役所としても今までのように
「育休延長希望ですか?」と申請書類の中で尋ねたりチェック欄を設けたりすることが出来なくなりました。

を見てください!
「内定を辞退したことがありますか」とあります。
コレはやむを得ない理由がある場合(子どもの病気とか)を除き、一旦は入所決定していたのなら、なぜ入園して復職しなかったのかということが問題になる訳です。完全なる自己都合による辞退とみなされた場合、育休の延長はもう不可となるようです。

を見てください!
通所時間(片道)が30分以上の園を希望している場合は、その理由を問われます。
この問いの意味は、たとえば「30分以内で通えるところに空きのある園があるのに、なぜその園を希望しないのか?」ということです。つまり、わざわざ遠方の人気園を希望するのはなぜ?入りたくないからでしょ?ということを聞いているのです。


ハローワークさんからは、以下のようなお話もありました。
・来年度からの運用変更ということで、これから育休に入る方へは案内チラシをお渡しする。現在育休中の方には会社や事業所を通じてお渡しするよう案内している。
・この運用変更については、市町村によって異なるものではない。全国統一の取り扱いとなる。
・国としてすでに決定事項であるため、今後、市町村によって柔軟な取り扱いにすることはできない。(ハローワークとしても負担が増える等の声を国に上げたが、もう実施せざるを得ない状況とのこと)


厳し〜!
というのが私の感想です。

これまではね。
母「保育園の申込書、持って来たんですけど、出来ればまだ入園したくなくてー」(ちょっと言いにくそう)
私「育休延長希望ですか?」
母「あ、はい!」
私「大丈夫ですよ、そういった方はたくさんおられますからね。入所保留の確約は出来ませんけれど、出来る限りのご協力はできますよ」
母「あー、ありがとうございます」(笑顔)
私「まず、希望園はね。もう空きがなくて、さらに待ってる方が多いところを書いておくといいですよ。今なら○○保育園か△△こども園かな〜」
母「じゃあ、○○にします」
私「あと、ね。もし、良かったらこういうのがあるんですけど、書かれますか?」育休延長希望の申立書をスッと差し出す私
母「え!?こんなのあるんですか?」
私「はい」(笑顔)
母「あー、書きます、書きます」

という感じで和やか〜に窓口で対応していたのに、もう出来なくなります。

前のブログにも書きましたが、私達市役所職員は決められたことをやっていくしかないので、もうしょうがないです。
それにしても、希望園についてまでアレコレ指図されるとは思っていなかったです。
自宅近くで空いてる園があるなら、その園をなぜ希望しないんですか?ってところまで突っ込まれるとはね。

さあ、どうなっていくでしょうかね。
もう見守っていくしかないんですけど、色々トラブルが起きそうで恐いです。


はい。では、長くなってしまいましたが、今日はここまでです。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。