今年も上野の東京文化会館小ホールで岡本拓也さんのリサイタルがありました。
開場前からたくさんのファンの方たちが受け付け前に並んでいましたよ。
東京文化会館 古い建物だけどこの重厚感 音響の素晴らしさ 自宅からも近くて最高なホール
もうすっかり岡本さんのトレードマークになった19世紀ギター(ドイツ?の骨董屋さんで見つけて日本で魔改造した謎の無銘のギター)はクラシックギターには広い会場ですがとてもよく響いていました。
後半、会場の温度もお客様の熱気とともに上がってきて、更に鳴りが良くなってきたところで、アンコールの波の盆。あっという間に終わってしまった和みのひとときでした。
シューマンの歌曲「ミルテの花」から岡本拓也さんが編曲した「はすの花」の時だけ19世紀ギターで立奏されました。特別な思いが伝わってきそうでした。
「はすの花」は思い出深い大好きな曲なので、また聴くことができてうれしかったです。
それにしても何曲か弾かれていたモダンギターは何者なのでしょうか?ヘッドに花のような飾りの穴が開いていて、ロゼッタは同心円で、側板と裏板は野生味のある木目模様のすごいギター。音は余計な音のない芯のある太い音で、このギターに関して何も説明やら紹介されなかったので、なんだろうとても気になるのですが…
お楽しみ抽選会があって、自分の座った座席番号を書いて投票すると抽選で、19世紀ギターのパネルと岡本拓也さん編曲の牧歌の楽譜が1名に当たるというイベントがありました。
楽譜収集が好きな私としては楽譜が気になりますが、いずれ出版されるようなので楽しみに待ちますか。
心も身体も傷ついて弱ってしまったようでも、良い音楽を聴いて助けられ、家に戻って自分のギターの音を聴いて安心する居場所を確認して、結局は音楽で心が救われるような、そんな一日でした。