リオの廃線跡を歩く? | 河合萌奈同好会

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もなか家リオデジャネイロで怒涛の新生活!
うちのわんこはかわい~もな~と
自慢のあなたはもうお仲間です!?
今頃になってクラシックギターも練習中⁉

W杯終わってからのちょっとした変化・・・

今住んでいるリオの家は、床材が部屋もテラスもタイル張りなんです。犬が粗相しても床に排水溝があるので、洗剤使って洗い流すことができてかなり衛生的にはできているのです。うちのワンコ達はこちらに来てから皮膚の悪かった子はほぼ完璧に治りましたから、湿度が低いこともプラスでアメコカたちには良い環境といえそうです。

それでワンコが遊ぶテラスも毎日洗い流して乾かしてから、ワンコをフリーに遊ばせているのです。

毎日水で洗い流して掃除しないと、テラスが黒い煤で汚れ、ワンコの足の裏が真っ黒になるからです。

ところが最近テラスが以前のように黒く汚れなくなったんです。たぶん原因はW杯開催前はリオの中心街でデモが頻繁に起こり、それに便乗した不逞の輩が店やATMを破壊し、バスやタイヤ、廃材を燃やし、治安部隊とデモ隊が衝突した際には火器が使用されていた・・・その時に出た黒い煙が一夜明けて、家や路上に黒い煤になって落ちてきたのだろうと推測されます。今はもうW杯も終わってデモの明確な標的がなくなったので沈静化しているのか、それともニュースで報道されていないだけなのか?少なくともうちのテラスが黒く汚れなくなったということは、今は市民にとって高価な財産である公共の乗り物が、無駄に破壊され燃やされていないということでしょうか・・・


Castelo Valentinを見た後、電車の通らない線路のある道を、バスや乗用車が通っていて、泥や砂で埋もれつつある保線されていない路面電車の線路を見ると、廃線跡かとわくわくしてきました。

線路沿いはおしゃれなレストラン、可愛いお店が点在してのんびり歩くにはいいところです。この周辺は芸術家が多く住んでいて、カリオカモンマルトルと呼ばれ彼らの作品を売るお店をのぞいてみるのも楽しいでしょう。







古い電車の一部を使ってお店のようなものがたくさんあった


旧式の路面電車は側壁がなく
ストリートチルドレンが飛び乗ったり飛び降りたり勝手に無線乗車し
こんな小さな電車に鈴なりに乗客がつかまり乗って
乗客が落下する事故もあった危険な乗り物


がらくた屋なのか小間物屋なのか古い車両の再利用


駅舎もまだ現状をとどめています
2012年までは電車は動いていたのですね


てっきりリオの路面電車は廃線になってしまったのかと思うくらいでしたが
2011年8月の定員超過の電車がカーブを曲がりきれず横転し
死者6名けが人57名の重大事故を起こしてから無期限運行停止しているのです
2013年11月に新型車両、線路の改修のプロジェクトが始まり
2014年11月には運行を再開する予定だったようですが
現在、石畳をはがして線路の改修工事をやっている最中で
電車再開はいつになることやら・・・
安全な新型車両が走ってくれればリオの観光資源が増えることだろうし
この区域の地盤沈下を防ぐ明るい材料になることでしょうけど・・・

路面電車の復活を願う壁画がW杯仕様にアレンジされていた
ブラジル人の見果てぬ願望が描かれています
トロフィーを掲げるネイマールと
端っこで負けて泣いているメッシがユニフォームで涙をぬぐっています
とにかくアルゼンチンには負けたくないという今となっては空しい夢です


お城のような尖塔があるお屋敷が売りに出されていますよ!
イパネマやレブロンの古くて狭いアパルタメントでも億ションなので
このくらい広い土地の古い豪邸はいくらするのでしょうね
住めるまでには修理費もかさみ、維持費も相当かかるでしょうけど
こんな歴史的建造物に住んでみたいものです


豪邸を守る番犬
治安があまり良くない地域なので大型犬を敷地内に放す家が多いです

リオの廃線跡をたどる旅とロマンが膨らみましたが
実際には無期限運行停止、いつ再開するかわからないだけでした
次のオリンピックまでには電車が街に戻ってきて
観光客も増えて活気を取り戻すでしょうか・・・