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(やはり公開にします)


受験界隈ではずーっと話題に事欠かない悠仁親王の受験に関わるアレコレの問題。あまりこの話題を触れるのは良くないなぁ、、、と思ったので避けてきましたが、どっかの紙芝居系受験youtuberが、思いっきり茶化して毒づいていたり、皇室系youtuberが「ずる仁」と呼び捨てにしたりして、酷いなと思ったので、久しぶりの投稿で、少しだけ私の意見を書きます。とてもセンシティブな内容なので、私なりにはソフトに書くつもりですが、内容が内容だけに不愉快に思う方もいらっしゃるでしょう。その場合は読むのをやめてください。

まず第一に天皇家は我々庶民とは違います。憲法では最初の最初、第一条に「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とあります。第一条に掲げるということは、戦後直後、GHQがどれだけ天皇という存在が日本にとって大きく、扱いに神経を尖らせていたかが分かります。70年以上が経過し、すでに我々が天皇家を日常で意識することは無くなりました。まぁ、それが普通の状態と言えます。分かっているだけでも約千年、天皇は政治の道具になりこそすれ、すでに権力の中心にはありませんでした。そして、庶民は日常生活において、地元の権力者を意識しても将軍、ましてや天皇を意識することなどなかったでしょう。

天皇主権説と天皇機関説の間で大もめにもめた明治・大正期、そして日本国民と外国国民の消耗戦となった昭和初期は天皇が国民の話題となり、最後は崇拝の対象になりましたが、この時代こそが異常であって、その数十年を除けば、天皇とは日本国において「ぼんやりと偉い人」、権力者にとっては「お墨付きをくれる人」という存在だったわけです。そして、いまそれはGHQが与えた枠から始まったとはいえ、元の状態にほぼ戻ったといえます。もちろん、人類の直近200年程度は激動の時代でしたから、完全に元に戻ったとはいえないと思いますが、まぁ、我々民草にとっては「我々よりはなんとなく偉くて、たまにニュースをくれて、日本国民であることをちょっぴり誇りを与えてくれる人」そんな感じではないでしょうか。天皇家の方々には非常に申し訳ないですが、国民にとっては便利な存在といえます。

なにが便利かって、日本国家が数千年(神話含め・笑)の歴史を持ち、その正当性は男系天皇で紡がれているという物語がどの国もマネできないカリスマ性を日本に与え、なにか日本の企業や日本人がヒットを打てば

 

やはり数千年の歴史を持つ国。世界一長い皇統を保つ国。日本は違うな

 

って、認識してくれるのです。これは王室がなく、国名がガラガラ変わり、国境線が上下左右に動きまくる国には真似できないことです。我々の多くは意識せず、その天皇家のカリスマ性の恩恵に浴しています。天皇がいるおかげで、政治家がどれだけアホでも、仮にセクシーどうこう言ってる世襲議員が多くの国民にアホだと思われているにも関わらず総裁選に出馬したところで大騒ぎにならないのも、ほんわかとカリスマのある天皇家があり、「誰が総理になったって、日本は変わらないし、別に滅びやしないだろ」という実は根拠に乏しい安心感(と諦観・笑)があると私は思っています。国民性や情緒に与える影響は実は少なくないのではないでしょうか。まぁ、考えようによってはそんなお得な国なのです。え?そんなものない?いやいや、外国の権力者が日本を見る時「うしろにはあのエンペラーがいる」って見えますよ。その証拠に、総理大臣と合うよりも、天皇に謁見する方が喜んで傅く外国の賓客が多いじゃないですか。長きに亘る皇統があるということはそういうことです。「人間は合理的な判断よりも時によっては物語を選ぶ」存在です。数千年の皇統は数十年しか生きられない人間にロマンを与えてくれます。それは外国人でも一緒です。これは周辺国では絶対に真似できないことです。日本と利害関係にある外国なら天皇制は廃止した方が利が大きいと思いますが、日本人で日本の国益が少しでも自分にも良い影響があると思うのだとしたら、

 

人は平等だから天皇制は反対!

 

なんて薄っぺらい考えで天皇制を手放すのは損です。そういう人いますけどね。私が大学生の時も、そんな主張をする人がいました。駿河台にもそんな立て看板あったなぁ。その程度の考えで行動できるのですから、その人の人生はさぞ悩みも少ないのだろうなぁ、、、と羨ましく思ったこともあります。もっと考えた上で、それでも天皇制は日本にとって良くないと思うのでしたら、それは立派な考えだと思います。ただ、私とは相いれません。もちろん手放す手放さないは最後、国民の総意で決めるべきですが、私は天皇家が日本にあることは、大きなメリットだと思っています。

 その代わり、当事者たちの人権は大きく制約されますし、華やかさの引き換えに多くの犠牲を払っていると思います。おそらく多くの国民も仮に「代わってもいいよ?」と言われても遠慮するのではないでしょうか。そんな皇統が戦後たびたび途絶える危機を迎えています。本当なら側室制度か宮家を復活させなければならないところですが、いくらロマンを感じさせる皇室でも側室は多くの女性が許さないでしょう。私は大した出費ではないのだから、宮家を復活させた方が良いと思っています。そうすれば、一人の親王に過度な注目が集まらずに済むのに、、、と悠仁親王を気の毒に思っているのです。

 

(つづく)