二郎は私大専願なので、2日目は受ける必要がないのですが、

 

「もしかしたら早稲田の政経受験するかも!」

 

と言って、数学の参考書を眺めながら朝食を摂っていました。

 

「しばらく数学やっていないから、もう無理じゃない?」

 

と言ったら、

 

「いや、いま公式を覚えてる!」

 

だそうです(汗。そして受験会場へ、、、完全に舐めてるな。。。

 

そして午後、帰ってきました。

 

「全く歯が立たなかった(笑」

 

と言って、すぐに自室に籠り、昨日の英語と国語の復習を始めました。まぁ、、、そりゃそうだろう。。。

夕方には東進に行って志望校判定の登録をしてきました。面談に対応したのは校舎長です。自己採点の点数を告げるとコンピュータに入力しました。

 

「リーディングがちょっとまずかったな」

「はい、ダメですね(笑」

「二郎は国公立受けないんだろ?」

「いや、〇〇と■■のどちらかは受けるかもしれません」

「どっちも共テのリーディングの配点高いぞ」

「二次で巻き返します!」

「ふ~ん、不可能ではないかもしれないね。ただ、どっちも家から遠いなぁ」

「あ、大丈夫です。ぼく一人暮らししますから」

「親の許可は貰っているの?」

「私大よりは安く上がるから学生寮か安いアパートなら出してくれます。たぶん!」

「それならいいけど、、、」

 

勝手に決めたそうです。別にどこ受験してくれても構わないけどね。。。

 

「まぁ、二郎よりも低い点数でP先生は慶應2つ受かってるから、私大で巻き返せる可能性はあると思うよ。頑張って」

「はい!」

「、、、」

 

 

「そんなにハキハキ会話したの?」

「さっさと終えたかったからね。帰りたかったし、、、」

「そうか。今回の登録は共通テスト本気組のための日だから、校舎長もそれほど時間割きたくなかったかもな」

「ですね!」

 

妙なカラ元気で二郎は2階に上がっていきました。今日は親ともあまり話をしたくなかったのかもしれません。

遅めの夕食を摂ったあと、数学の解答速報がでました。早速採点です。

 

44点、、、

 

「分かってはいたけど、やらないと、ここまで下がるのか、、、」

「いや~、直前に公式思い出すぐらいじゃ無理っすね!」

「おまえ、高1の同日受験では、劇難化した数IAで、平均点40点のところを60点取ってたよな。偏差値68取ってたような、、、」

「お父さん、人間は忘れる動物なんですよ(笑」

 

うん、終わった。英語のリーディングが取れて、国語で少し噴けば、数学が平均点でも、総合問題勝負で早稲田・政経、ワンチャンあるんじゃないかと親子ともども期待してしまいましたが、完全にアウトです。

 

「政経、、、」

「無理っす!」

「だよなぁ」

 

二郎、吹っ切れたようです。

 

「全部じゃないけど、慶應の〇〇と早稲田の□□は俺なりに作戦があるからね。残りの1カ月弱はその作戦に従って集中するんで大丈夫!」

「作戦って?」

「安心してください。お父さん指定の教材だけでやりますから。変なことしないから」

「そ、そうか、、、」

「あと、いつも通り勉強した内容は夜報告するよ」

「了解です、、、」

 

とにかく早慶上智に向けて頑張るそうです。