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以前も書きましたが、私たち団塊ジュニア世代が受験生の頃、大学進学率は25%未満でした。いまは50%を上回っていますね。志願者が増えたわけではありません。私たちが受験した頃はバブルが崩壊したあととはいえ、まだまだ日本に勢いがありました。

 どんな子でさえ、学力さえあれば大学を目指したものです。ただし、、、現実は厳しいですね。ある程度の学力がなければ、大学と名のつくものには行けませんでした。

大学に行きたければ、最低でも高校偏差値で60以上の学校に進学しないと厳しかったですね。今なら学校選ばなければ、どこかしら入学できる大学はあります。また当時、半数以上大学に進学する学校に行きたいなら65以下はありえない。都立なら65でさえ厳しかったでしょう。65程度の学校で現役で日東駒専レベルに現役合格すれば、それは間違いなく学校内での成績は上位の部類に入りました。

たまたま甥っ子が大学受験なので、河合塾の偏差値表を見ましたが、びっくりです。友人が通っていた東京国際大学(経)、代ゼミで当時57でしたが、いま河合塾で37なんですね。亜細亜大学も60近くあったものが、今では、、、ちょっと酷い状況です。代ゼミ、河合塾と予備校が違いますが、どちらもその時代には一番受験人口が多い模試で、駿台のように難関校に偏っておらず、進研模試ほど平易ではないという意味で、比較してもそれほど問題はないでしょう。まぁ、とにかく大学は余りまくっています。偏差値50以下の大学は都心に一番近くて、流経大と帝京大(どちらも48)ぐらいという受験戦争を経験した我々には今はパラダイスです。

ただ、、、それほどレベルの下がった大学にも関わらず、授業料は随分と上がりましたね。我々の頃、大学初年度費用は私学文系で60~90万程度、理系で100~110万程度でした。国公立は40万弱ってところだったと思います。

しかし、いまは私学文系で100~120万程度、理系で180~200万程度ですよね。1.5倍じゃきかないです。あの頃よりも、親世代は確実に貧しくなっているのに、こんなに授業料が高いのでは、奨学金に頼るご家庭が増えるのも仕方のないことでしょう。

我々の頃のように進学率が25%程度だったら、、、残りの75%には関係のない話で済んだでしょう。たしかに短大・専門学校に進学する人が多く、純粋に高校卒業即就職という人は当時も半分いなかったかもしれませんが、もしそうだとしても、2年で卒業します。

 それに対して、今の大学に支払うお金は凄いですね。私学理系なら修士課程に行く子も多いので、1千万円近くは覚悟した方が良いでしょう。入学金は翌年以降要らないとしても、高額な授業料を4年(学部によっては6年)も払い続けるんですよ。一人でさえ、大変なのに、こんな出費が複数回続いたら、、、考えただけで頭クラクラしてきます。

 

(つづく)