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うちの子はどうしてそんなに勉強から逃避してしまうんだろう?

 我が家系も妻の家系も超優秀というわけではないですが、勉強と運動どちらかといえば、勉強で良い成績を取る人が多い。普通に勉強していれば、並以上の成績は取れるだろうと(当時)信じて疑わなかった私は本当に深く傷つきました。何か別の理由があるのか……

小学生のうちは早生まれの子は数カ月の差の影響が大きい。それが原因なのだろうか…… そう思って納得していた時期もありましたが、小学5年生になったら、それも言い訳にはならない。それともなにか他に根本的な原因があるのだろうか…… たとえば、発達障害、、、 当時は、なにかの障害があるのかもしれないと本気で悩みました。

そして、5月になった頃、私の中で一つの答えが出ました。

 

“S”を辞めよう

 

よく考えれば二郎の気持ちなんか全く考えていませんでした。彼がトイレにこもるのは彼なりの両親への反抗だったのでしょう。そう思い、妻に退塾を相談しました。もちろん妻は反対です。

 

妻:「いままで通ってきたのに!もしかしたら成績があがるかもしれないじゃない」

私:「“S”に居続けても全く意味がないよ。二郎は授業について来られないんだよ。一度、受験から離れよう」

妻:「5年で離れたらもう間に合わないよ。ここで私たちがあきらめちゃっていいの?あたし達が疲れたからって受験を投げ出すことになるよ」

 

口論に発展しましたが、何日か話し合いの結果、彼女も同じ結論に達しました。ここは一度引くべきだと……

そこで“S”に退塾届けを出しました。3年生から勉強をよく見てくださったT先生はとても残念そうでした。

 

「私の力が及ばず、すいません……」

 

何度も頭を下げられました。これには私も衝撃を受けました。ネットでは冷たい塾と噂の“S”ですが、こんなに二郎のことを思ってくれる先生もいたのです。しかし、決めたことです。

(後日談ですが、合格後にT先生に報告の電話を入れたところ、大変喜んでくださいました。本当にこの先生には感謝です)

“M”は理科だけ、算数は二郎と私でゆっくり勉強し、彼が勉強に対してやる気がでる時期を待つことにしました。算数は辞めた“S”のKトレーニングという冊子を毎日こなしていきました。

すると彼はとても元気になり、学校でも“M”でも居眠りをすることはなくなりました。

 

ああ、これが本来の彼の姿なのか

 

10歳になって初めて彼の本当の姿を見たような気がしました。たとえ公立中学校に行くことになっても彼の様子を見守っていこう!勝負は大学受験だ!

 

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