私達は小さい頃、
最初に「遊び」を覚えます。
子供は遊びが好きだから？
これが違うんだ。
人生で大切なことは
「遊び」だからです。
「遊び」が教えてくれること――。
すべての遊びに共通することは、
「余計な部分」があること。
俗にいう「遊び部分」です。
オセロも、空白のマス（遊び部分）
ここをどう埋めるかの戦い。
将棋も、空白のマス（遊び部分）
ここでどう戦うかのゲーム。
砂場には砂だけがあって、
砂場が楽しいのは
どう遊んでもいい遊び部分があるから。
余計な部分や、決まりごとのない余白の部分。
そんな遊び部分をどうするかが、
遊びの本質なのだ。
車のハンドルを切るとき、
私たちがスムーズに曲がれるのは
「遊び」があるから。
遊びがなかったら、
ちょっと操作をミスるだけで
すぐに事故を起こしてしまいますよね。
これはリアルで言うと、
心に遊びがなかったら、すぐに許せなくなって、
友人や家族と事故を起こすのだ。
Twitterを見て「許せない！」となり、
時計を見て「時間がない！」となり、
イレギュラーが大嫌いになる。
そんな心理状態のときは遊ぶこと。
全力で遊ぶこと。
遊びは、心に遊び部分を作ってくれます。
旅行だって、もしスケジュールがパンッパンで
分刻みに、イベントをこなさなきゃいけなかったら
会話も楽しめないし、景色も楽しめないし、
食事も楽しめないし、なにも楽しめない。
楽しいことは、遊び部分につまってるから。
どこかに旅に出るのは
その遊び部分のための演出にすぎないのだ。
全力で遊んでみること。
そこには、余白がたくさんある。
裏道があり、裏技があり、
誰も見つけていない手法があり、
ふざけることもあり、笑えることもあり、
「遊び部分」があるからこそ、可能性が無限にあるんだ。
遊びが教えてくれることは、遊び部分。
人間の器の大きさそのものなのだ。
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美言2754『いつか遊びがモノをいう』