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エントリー⑦

ペンネーム あやか

 


『根拠なく信じること』

 

 

私の父は、根拠なく大切な人を信じる人だった。

それを感じさせるエピソードが1つある。
今日はそれを書きたいと思う。



偏差値を見ると、

私の実力では厳しかった中学校を受験したときの話。

 


第一志望が不合格だった私は
「記念受験でも受けてみたら良いと思う」
と言われて、受けることにした。

 


私はもちろん受かるなんて思っていなくて、
遊びに行くような感じで受験をしに行った。


結果は、合格だった。
私は家に帰ってきて、

母から届いていたFaxで合格を知った。


私の合格発表には、父が行ってくれた。
病気を持っていて、入退院を繰り返していた中、
「自分が行ってくる」と言って見に行ってくれた。


何よりもびっくりしたのは、父の手帳に書いてあった言葉。


普通だったら、

「あやか 〇〇中学校合格発表日」と書くところだろうに、
「あやか 合格」と書いていたのだった。


「お父さん、ずうずうしいよ」なんて母と笑っていたけれど、
「合格だと思ったから、合格って書いたんだ」と真顔で言っていた。


「あやかならやれると思ったから」
「根拠なんてない」
「あやかだからできると思った」


そんな言葉をかけてくれた。



…実はこの出来事を思い出したのはつい最近のこと。
亡き母からの手紙に記されていた言葉だった。

 


明日で父がこの世から旅立って14年が経つ。
父のことを思い返していたら、この情景が浮かび上がってきた。


―― あやかだからやれると思った。


ここ数日、その言葉がずっと響いている。
そんなに根拠なく、信じて良いんだ。
根拠なく信じてくれた人が、私の父なんだ。


最近の私は根拠なく

様々な奇跡が起きると信じている。
その根幹を作ってくれていたのは、父だったのかもしれない。


私のところにいらっしゃるクライアントさまにも、
大好きな人たちにも、
そして自分にも、


あなただから、できる。


と心の底から言ってあげられる私でいよう。

 

 

エントリー⑦

作 あやか


 

 

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