はじめて会った時、偶然隣の席だった。
彼女の声は、雑音が混じり合う居酒屋の中でも綺麗に響き
ただの会話で、決して大きな声を出してるわけじゃないのに、
彼女の声だけが、雑音を縫うように
どこまでも、どこまでも、心地よく響いていた。
シンガーソングライターをしていると彼女は言っていた。
私はその歌をはじめて生で体感した時、
まるで全身の血液に音楽が流れるかのような感覚を強く感じた。
大雨のように空から声が降ってきたと思えば
次は、雨上がりの空に虹がかかったかのような歌声が心に響いてきた。
「耳と心が喜んでる」私はそう感じた。
歌が上手い人は何人も見てきた。
プロ級！ と言われる人も何人も見てきた。
でも彼女はそのどれでもなく
歌っている時、まるで一つの世界が生まれたかのように
圧倒的な歌唱力でライブハウスを包み込んだ。
そんな彼女の歌を、
「車や家、色んな所で聴きたい！」と言う声は沢山あったけれど
事務所の都合上、色んな不運が重なり彼女はＣＤを発売していなかった。
モスバーガークリスマスキャンペーンソンググランプリ受賞。
彼女が歌うTSUTAYA公式ソング、ツタヤノウタが妻夫木聡らが出演する
映画「黄金を抱いて翔べ」の挿入歌に選ばれる。
他にも、中島美嘉さんの楽曲でコーラスを務めたり、
倖田來未さん等の著名アーティストに作家として楽曲を多数提供。
実力も、経歴も、まったく申し分ないにもかかわらず
ＣＤを出す機会に恵まれなかった。
「CDはいつ出すの？」
そのたび、彼女は、一生懸命笑いを作りながら
「今年中に出すよ」と答えていた。
「今年中に出すよ」
「今年中に出すよ」
「今年中に出すよ」
まるで自分に言い聞かせるように
「今年こそ」と願うも、
何年も何年もその想いは事務所へはなかなか届かなかった。
彼女の歌を求めてる人は多い。
一度聞いたら大好きになる歌声だ。
だから「CD出して」という気持ちも痛いほどわかる。
言葉をかけてくれた人は、何の悪意もなく
むしろ好意でその言葉をかけてくれていた。
それをわかってるからこそ
彼女は、「今年中に出すよ」と言いながら
ずっとずっと悔しい思いを心の奥に押し込めていた。
嫌になる日も、上手くいかない日も、涙が止まらない日も
何年も何年も
「今年中に出すよ」とマイクを手放さなかった。
そして、彼女は、所属している事務所を辞め
マイク一本を握りしめ、立ち上がりました。
「今年中に出すよ」
その言葉を現実にするために。
そして、応援してくれる人と一緒にCDを作りたい！と
クラウドファンディングを開始しました。
彼女の名前をSAYALAと言います。
（このブログにも何度か出ています）
SAYALAはいつも堂々としてるし、力強い歌声を放つんだけど
そんな表面とは裏腹にさ。
緊張しいだし、ドキドキしいだし、縮こまりやすいし
きっと泣きそうになりながら
クラウドファンディングに挑戦してると思うんだよ。
私は、そんなSAYALAを少しでも応援したいと思っています。
そしてどうかどうか、
彼女の歌声が世界中に響き渡りますようにと願っている。
それが私の想いです。
もし、よかったリンク先のページに
SAYALAの歌声が聴ける動画があります。
動画なので実際に聞く臨場感よりも小さくなりますが
是非、イヤホンで聞いてみてください。
クラウドファンディングを支援するしない関係なく
SAYALAの歌声が世界中に広まってほしいんです。
歌声だけでも聞いてみてください。
もし、他にも色んな曲を聴きたい！
と言う場合は、17（イチナナ）でほぼ毎日のように
歌を歌ってくれています。
↑こちらは、Live配信のみなので
Live配信中しか見ることが出来ませんが
だいたい、いつも夕方から深夜にかけて
不定期ですが歌を配信してくれてます。
「今年中に出すよ」
「今年中に出すよ」
何度もそう言い続けた彼女が
「今出すよ」って。
笑って言ってるのを思い浮かべながら
SAYALAへのYELLとしたいと思います。
一緒にゴールまで行こう。
世界中にその声が響き渡りますように。
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