エピソードアワード2018~春~

<読者様から送られた、素敵なエピソードを公開していくコンテストです。>

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エントリー⑯

ペンネーム Yuukiさん

 


苦しい時、たくさんの人のエピソードに励まされてパワーを貰ってきました。
なので、誰かの何かのお役に立てたら幸いです!!!

 


高校時代、「数学の神」と呼ばれている先生がいました。

入学当初、私は、数学が大の苦手で

定期テストの度に赤点を取らないかとヒヤヒヤしていました。

 

 

2年生の春、新しいクラスで知り合った子が、

「やったー。数学の神が、数学の担当だ!!!」

そう言って、飛び込んできました。

 

 

数学が分からなさすぎて毎日の授業が辛すぎた私は、

その子がそんなに言うのならと、

その先生を、「数学の神」なんだと単純に信じて毎日の授業を受けました。

 

 

卒業までの2年間、その先生は、

一斉授業でどうしても生まれてしまう、生徒の理解度の差を埋めようと

授業の時はいつも、目の前の生徒に、

この問題を解くにはこの生徒にはどんな助け舟が必要だろう

ということを常に考えて発問し、授業してくださいました。

 

 

センター試験の迫った最後の数学の授業の日、

先生は黒板に

「30年の教師人生を振り返ってみんなに伝えたいこと」

と一文を書き、

 

「最後の授業はみんなに伝えたいことを伝える」と仰って、

特別な授業をしてくださいました。

その授業で出身大学の話と大学生活を語ってくださいました。

そして、5つ言葉をくださったんです。

 

 

1.プロになること
2.底辺を見ること、それができること
3.1番しんどいと思うことをすること
4.不便を考えること
5.清い心が最後に絶対勝つ

 


私はこの5つの言葉が心底響いて、ずっと大切にしてきました。
そして、大学卒業の時、

私はその先生の出身大学でかつて、

先生がそうであったように卒業式の舞台に奇跡的に立たせて頂き、

卒業証書を受け取ることになりました。

 

 

式の当日、

「あー、この感謝の気持ちをなんとかあの先生に伝えたい!」

と強く思っていると、隣にいた大学院生の方が、

先生らしき人だったので、どちらの先生か尋ねてみました。

 

 

すると、なんとその数学の先生をご存知で、

春からその数学の先生と同じ職場で働かれるという

高校の先生だったのです。

 

 

このことをお伝えするとその先生は

「私、どうしてこの場所にいるかわかったわ。

貴方のその話を伝えるためやねっ!!!」

こんな映画みたいな台詞を聞いたのは後にも先にもこの一瞬でした。

 


この先生の言葉の奇跡は、社会人になった今も、カタチを変えて、

現実に起こり続けています。
そんな不思議な数学の先生の言葉が、

誰かに届いたら嬉しく思います。

 


この奇跡のような本当の話を経験してから、

人の想いが詰まった言葉の力の素晴らしさ、

乗り越えた先に思いもよらない展開が待ち受けている可能性を、

信じることができるようになりました。

 

エントリー⑯

作 Yuuki


 

 

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