こんにちは♪めしょんです


いよいよ
18歳の少年が書いた、働き方の教科書、完結編です。

まだ見ていない方はコチラから♪
第一章 -小学生編-
第二章 -中学生編-


以下、18歳の時の主人が書いた
いずれ、何かで使いたいと思っていたらしいレポートです。
_________________________

「働き方の教科書」完結編

 


僕は中学三年生で
その会社の成果報酬型アドバイザーに就任したのだった。


ヤス兄の仕事は、正直理解をしているわけではないが
コンピューターを使って
ゲームのようなものを作っているようだった。


ゲーム性を作るのは僕の得意分野だったため
アドバイザーに任命されたわけだ。
今から考えると完全に“ごっこ”に近かったが
しかしヤス兄はこの時
中学生相手に真剣に一人の人間として扱ってくれたのだ。


僕はコンピューターも数学の授業でしか触ったことがなく
仕事自体はよくわからないまま
ゲームを面白くすることだけを考える役割だった。


なぜなら
ヤス兄のつくったゲームは、ハッキリ言ってクソほど面白くなく
ファミコン初期の方がずっと面白かったからだ。


当時はプレステや任天堂64なんかが全盛期で
この劣化具合のすごいゲームには誰も興味を持たないと伝えた。
ただ、こういうゲームを自分でつくれる可能性には驚いた。


難易度の高いことに挑むには、それなりの技術や人手がいる
僕は技術的にファミコンを越えるレベルのものを作れないのであれば
単純で面白いカードゲームにすれば必ず人はハマル。そう伝えた。
技術的に難しいことは大企業に任せて、単純で飽きにくい。
そんなゲームの方向性でいこうとアイデアを出した。


これもある種のミックスだ。
技術のある大人と、アイデアのある子供。
これでひとつのカクテルが成立する。
お年寄りや主婦や事業家
かけ離れていればいるほど、面白いミックスになる。
違いこそ価値を生むからだ。


京都なんかは、少し街を歩けば
“老舗”と呼ばれる会社が山ほど出てくる。
そこに、新しいアイデアをミックスするだけで
とてつもなく大きな市場になるだろう。


しばらくヤス兄の家に入り浸っていたが
ヤス兄は黙々と仕事を続けるので、僕の役割はなくなっていった。
しばらくすると、「アイデア報酬」と言って
ポンと10万円の給料をくれた。


よくわからないが
どこかの会社にアイデアだけ買ってもらえたようだった。
ヤス兄は、その後すぐに引っ越ししてしまい
ポケベルの番号を教えてもらったが
僕が持っていなかったため連絡は途絶えた。


僕はこの時、10万円を握りしめたまま
何とも言えないむなしさを感じた。
このむなしさとは何なのか?自問自答しながら
その夜、父の働き方講座が始まった。


父がこのむなしさの意味を、教えてくれた。
モノづくりでいちばん大切なのは
「はじめること」(アイデアや企画を生み出しスタートすること)
「展開すること」(試行錯誤すること・工夫すること)
「終わらせること」(見てもらうこと・世に広めること・販売すること)



この3つが一連で、一つの呼吸ができあがるのだと。
この3つをやり遂げないと、モノづくりの脳は成長はしない
下手くそでもいいから、はじめて、展開して、終わらせる。
今はその連続を何回も何回も楽しみなさいと


例えば、企画でも発明でも小説でも、なんでも
思いつく人は沢山いる。
だけど、そこで終わる人が95%
いや、正直な所もっと多いだろう。


はじめて、展開して、終わらせる。
その一連の流れをやり遂げてはじめて一つの呼吸。
そうやって、ちょっとずつ成長していくのだと学んだ。


高校に入り、
「中学の時から持ってましたよ?ええ。」という顔をしながら
ピカピカのPHS、当時、一番人気があった「ル・モテ」に
ドラえもんのストラップをぶらさげた。
我ながら完璧な土俵入りだった。


僕は当然のようにバスケ部に入った。
中学時代から、何度も高校の練習に参加していたから
先輩とは仲が良かったため、「夜遊ぼうぜ?」と誘われ
遊んでいたら警察に補導された。先輩がお酒を飲んでいたのだ。
高校入学一週間でまさかの停学になった。


中学の時の「謎の靴事件」同様に
またしても僕はスタートで大きくつまづいたのだ。
もちろんのごとく、部活動も禁止になり
やることがなくなった僕はビジネスをすることに決めた。


なぜなら、高校生になったらお小遣いがもらえるという予定だったのだが
なんと、一ヶ月500円というはじめてのおつかいのような数字だった。
思わず頭には「ドーレミーファソーラシードー♪」と
はじめてのおつかいのメロディが流れた。
母の愛は偉大だと気付いた。


PHSの基本料金がたぶん3000円くらいだったから
このまま行くと、僕はお昼ご飯を校庭にはえている
草か何を食べないといけない。


どうする?またゲームを作るか?
それとも古着を売るか?
バイトをするか?
でもこれでは芸がない。


そう思っていたら、クラスの女子の会話が聞こえてきた。
「香水って無駄にでかくない?」
「でかーい。あと、たかーい。」


なるほどなと。
僕は思いついた。
「小分けにするだけで必ず売れる」と。


女子はランチでもダンシでもなんでも、
色々ちょっとずつ食べたいのだ。


もちろん、ミニボトルは売っていることは売っていたが
相当な割高だった。なぜならブランドボトルを使っているからだ。


つまり、100mlの香水を10mlのスプレー式ボトルに小分けにし
800円で売るというコスイ作戦に出た。香水なだけに。


結果は、完全に大繁盛だった。
入学してすぐだったが、元々顔も広かったため
少なくとも一日5~6人くらいは必ず買いに来た。

しかも2,3個買っていく人もかなりいたし
リピーターも多く、2年生、3年生も買いに来た。
上野商店の開店だった。
僕の教室のロッカーは「在庫置き場」という名前になった。


香水を売っていると、
僕の付けているアクセサリーをねだる人も現れた。
高校生を想像するとわかると思うが
制服を着ていると、メイクやヘアスタイルや着こなし以外では
・靴
・靴下
・アクセサリー
・マフラー
・セーター
・カバン


そのどれかでしか、自分の個性を出すことができないのだ。
その中で、一番在庫の場所をとらないのは間違いなく
アクセサリーだった。
この在庫の場所をとらないというのが大きなキーポイントだ。


もちろんのごとく、アクセサリーも飛ぶように売れた。
ちなみにアクセサリーは、完全自作の上野ブランドだ。
一番粗利益が大きかった。


上野商店は、校内を歩いているだけでモノが売れた。
次の授業の教室に行くだけでモノが売れた。
その人にピッタリなブレスレットを作っていけば、もの凄く喜ばれたし
必ず隣にいる人も「欲しい!」となって
まったく営業をする必要がなかった。


正直、この時は「あれ?天才なのかな?」と何度も思った。
ドン小西みたいな顔で何度も思った。
もちろんのごとく、僕より安値で真似をする人も現れたが
まったく売れずに消えていった。


上野商店をやりながら
僕は日曜日だけ普通のアルバイトもしていた。
時間を切り売りする仕事も必ず経験しておけ。
という父からの教えを実行していたのだ。


父からの教えの中で
“時間を切り売りする仕事のコツ”があった。


さて、クイズだ。
さぼってても時給750円
めちゃくちゃ早く綺麗に仕事を終えても時給750円
この二人、得をするのはどっちだ?


僕の答えは
その場だけで見るとなんとなくサボる方。
だけどロングスパンで見ると絶対に早く綺麗にやる方。
なぜなら、明らかに将来に役立つ経験を
させてもらえる上に工夫を覚えるからだ。
時給も上がるし、重宝もされる。


父の答えも似たような感じだったが、父はこう付け加えた。
「仕事とは、目の前をゲーム化できる奴が、勝つようになっている。」
僕の好きなゲームになぞって説明したのだ。


どれだけ早く洗い物ができるか?その工夫ができるか?
どれだけミスがなく丁寧に商品を提供できるか?
どれだけ仕事を自分で見つけることができるか?
お客さんが求める前に気付いて行動に移せるか?
その工夫をゲーム化することで仕事と言うのは楽しくなる。


楽しくすれば仕事は勝ちで
楽しくすることが仕事だ。


仕事中に「何したらいいですか?」
という奴は頭が終わっている。
それを自分で作り出すのが仕事なんだと
父は教えてくれた。



気付けば僕は18歳になっていた。受験のシーズンだ。
18歳になって一番のニュースは
どうやら皆はセンター試験と言うものを受けるということだった。


センター試験…、「試験ど真ん中!!」格好いい!
ぼくは「へぇ~」と思い
ハイジを歌いながらスキップで
「先生!僕も受ける!」と担任に言った所
「え?受付終わってるけど」という残酷な知らせを聞いた。


僕は鴨川に一人、座り込み。石なんかを投げながら
「やわらーかな、かぜがーふく、こーのーばーしょでぇ」
とTERUみたいな顔でつぶやいてから、ゆっくりと歩き出した。


ときは、高校三年の後半。
皆は気付けば、各々に進路を決めているようだった。


毎日のように一緒にいた奴も
知らないうちに就職が決まっている奴や
専門学校へ進む奴、大学に行く奴、皆それぞれ道を決めていた。


気付けば、僕だけが進路を決めていなかったのだ。


僕はその時、とても不安になった。
一瞬で、毎日のように周りにいた同級生たちが遠い存在に見えた。


受験は一応したが、惨敗だった。
僕は必ずマークシートの記入を間違えてしまう癖があった。

そして何もやることが決まらないまま、高校を卒業した。
(ちなみに高校はとても好きだったので凄く泣いていた)



僕は、桜が散る中、現実逃避をするように、スロット店という
アウトロー満開の場所に立っていた。(高校生は禁止です)
大音量の空間に足を運ぶと現実を忘れられるような気がしたんだ。


ここから僕は、地獄へみずから進んでいった。


誰かが言った。
「ギャンブルは、負けた奴は運がいい。そこでやめるからな。
勝った奴は運が悪い。そのままハマってしまうからな。」


僕は不運にも何度も勝ってしまったのだ。
ビギナーズラック?いや、勝ち続けてしまったのだ。
はじめてすぐにゲーム性を理解した。


少し専門的な話になってしまうが
・知識量
・目押し精度
・立ち回り
・運


この上の三つを抑えることができたら勝てる。
それだけじゃなく、技術さえあれば
誰でも勝てる技術介入機というのが存在したのだ。


受験に落ちておいてなんだが
僕の数学の偏差値は常に80以上だった。(数学だけ)
全国模試も普通に一位とかとっていた。
楽勝で専門雑誌よりも先に簡単な解析くらいできた。


高校を卒業し、すぐに月収50万に到達した。
初任給にすれば上出来だ。


気付けば、49日間連続勝利という
誰もが目を疑う記録なんかもでた。
経験者ならわかると思うが、ありえない数字だ。
店からはサクラ説が流されるほどの勝ちっぷりだった。


そうすると、ちらほら常連さんが寄ってくるようになった。
「お願い、いい台教えて。
5000円払うから!失敗してもいいから!」


なるほどと。
こういう所に出入りする連中は言い方は悪いが
かしこくない人が多い。(僕も含めて)
だから解析とか設定師の設定を読むとかができないのだ。


僕はここで新たにビジネスを思いついた。
確かに僕は一日5台くらい目星をつけている台があるが
常に一台目で決着がつくので
他に設定師がいい設定を置いてあるだろう台はわかっていた。


「絶対に負けても文句を言わない」を制約に
5000円で教えることにした。
それと同時に、マニアックな攻略法を資料にして
教えてあげたりもした。


その日も次の日も、その人は教えた通りに座り
嬉しそうに勝っていった。

それが口コミで広がり、僕は自分の収入とは別に
毎日2~3万円以上の売り上げを安定して見込めた。
気付けば月収は100万円を楽に越えていた。


年収が1000万を越えたころ、
大好きだった祖母の死があった。
その時あることに気付いた


僕は年収1000万を越えたかしらないが
僕はまだなにも成し遂げていない。



このまま時間を食いつぶしてたまるか。
僕は必ず、面白い会社をやる。
皆が楽しそうな会社だ。
5年後にはハッキリと果たす道が見えている。


時代が良かったため、18歳で年収1000万を稼ぐことができたが
これを来年も再来年もやれ。と言われれば、おそらくできない。


この道は機種や店側に依存することになることがわかった。
当然ながらいつかは消えていくだろうし、
あくまで勘だけど恐らくあと一年くらいしか
この業界で食えるということはないだろう。


なにより、機械に12時間毎日向き合うのはなかなか精神的にハードだ。
そして、この業界にいる連中の目は、正直ヤバイ奴らが多い。
サバンナのハイエナのような目をしている。


潰れそうなうどん屋のおっちゃんや(鉢巻をとれ)
工事現場から抜け出してきたおっさんや(ヘルメットは脱げ)
若者は楽しそうにやっているが
大音量の機械音を聴きにくるような一種の現実逃避でやってきている。
だから深く付き合うことはない。


なににも依存せず、価値を出せるのが一番の道だと感じるし
それは意外と難しいことではない気がする。

これからは一気に年収が下がることを気にせず
5年後を見据えて下積み期間のようなものをとっていきたい。
怒られたり、長時間働き、学ぶことが必要な時期に来ていると感じる。
(Mではない)


その為に、人の心が一番見える飲食というものをやってみようと思う。
これは働き方とかじゃなく、人の心を学ぶために。


10年後も、100年後も、人の心は生き続けるのだから。


「働き方の教科書」著 18歳の主人 より抜粋



さて、長い長い文章をお読みいただきどうもありがとうございました。
この後、しばらくしてから私と出会うことになるわけだけど…。
たぶん、そこからの彼の物語の方が本当に面白いと思う。
いつかその辺も書いてもらいたいなと思う。

私との出会いエピソードはコチラ


この話では、最後の方、若干転落しているけれど
きっと誰もが、一度や二度はそういうことがあると思うんだよ。
私なんて底の底ばっかり歩いていたからさ。


でも、この話通り、彼はここから4年後、彼は自分で会社をやることになる。
お客さんも従業員さんも喜ぶ、面白い面白い会社だ。


周りがどれだけ輝いて見えても
必ず人は輝けるから、諦めちゃだめだぜ♪


明日からは普通のブログに戻ります♪


めしょんより

 

 

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一生モノだと思います♪

 

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