※この物語はスーパーフィクションです。


『エリカ様が帰りましたよぉーっと。』


エリカは靴のまま家に上がろうとするので
私は必死でエリカのブーツを脱がした。
いつもの怖い嫌みっぽい所も含めて、かわいい一面を見た気がした。


エリカの部屋は2面、馬鹿でかい夜景に包まれ
超高級そうな家具がずらっと並んでいた。


私がそれに見とれてると、エリカの事を忘れた事に気付き
パッと振り返った。


エリカは着てた服を脱ぎ下着だけになり、髪を下ろしていた。
女の私でもドキッとするスタイルだった。


『何見てんのよ。さっさと教えるから来なさい。』


どうやら仕事となると酔いが一気に醒めるらしい。
私は猛ダッシュで下着のままのエリカが向かうパソコンへ向かった。


『このサイトにまずアカウント作るでしょう?
で。こうしてたくさん商品並んでんじゃん?
で。このカードと、この資料請求と、これとこれと。
これを申し込んだら…。ほら。6万出来上がった。』


「…へ?今の一瞬で6万も?…意味わかりません。」


『もー。これ。初歩の初歩よ?アホでもできるんだから』


「じゃ…じゃあこれをあと5回やれば30万ですね!」


『アンタは本当にアホなの?そんなうまい話ある分けないでしょうが。
これはもうこれでおしまい。ちなみにこの6万が入ってくるのは2ヶ月後よ』


「えーーーーー!全然足りない上、支払いに間に合わない!
どどどどーすんですか!?」


『もー。面倒臭いわね。こういうのもあるよって言いたかっただけよ。
この6万はアナタの気持ちを楽にさせるため。オマケみたいなもん。
アナタはすぐに現金がいるのでしょう?
じゃあ物販かパフォーマンスを売るかじゃない』


「売るもんなんてありませんけども?パフォーマンスもありませんし…」


『だからそれを見つけるのよ。アナタこの前携帯変えてたじゃない。
あの古いやつは?』


「家に保管してますが…」


『ほら。あの機種。オークションで10000円で入札入ってる。
他にもあるでしょう。カメラとか。実家に帰って家族の古い携帯とか
壊れててもいいわ。パーツマニアがいるからジャンクで出せばいい

全部集めてきたらいいじゃない。着なくなった服とかアクセサリーとか。
それだけで20万位になるわ。』


エリカはその日
画像の見せ方、説明の仕方、キーワードのチョイス。
たくさんの事をユーザー目線で教えてくれた。


「…ってか私、モデルをやりたいんですが…」


『…は?アンタね。モデルをやりたければお金は必要でしょ?
まさか、最初からそれで食っていけると思ってんの?
やりたい事、思いっきりやりたければ、やるべき事もきちんとやりなさい。』


エリカの言葉は最もだった。まるで自分の心を見透かされるように
痛い所をついてきた。


そして、別れた彼氏に貰ったもの、目障りだからどうせ捨てるし。
っという理由で、預かってきた。
でも。これは売るわけに行かないだろう。と思い、しまっておいた


翌日さっそく実家に行って売れそうなものを探してきて
全て、言われた通り出品した。はじめは宝探しみたいで楽しかったが
途中から飽きてきた。でも、入札が入ると単純に嬉しかった。


エリカが言ってた20万には届かなかったけれど18万にはなった。
お父さんの無線機が2万になったのには驚いた。
…でも…14万足りない。。。


ここしばらくは毎日エリカの家に通ってる。
何より一緒にいて参考になったのは食生活や体や肌のケア。


彼女のボディラインや女性としての魅力は
この当たり前の習慣が作ってるのだろう。
ネイルも常に綺麗で、ヘアースタイルは毎日同じではなく
違ったエリカの魅力を出していた。


『これで手元にすぐに現金ができたでしょう?
それ、全部使って、こういうの仕入れて。』


「えーーーーー!!!?折角稼いだのに使うんですか!?」


『当たり前じゃない。貧乏人は稼いだお金を止めようとするの
でもそうやって貯めたお金なんて一瞬でなくなっちゃう。
お金持ちは稼いだお金を稼ぐ為に使うのよ。
こうしてお金を生み出せる経験にとうしするのは一生の知的財産よ。』


エリカの言う通りやってみると、18万使って30万になった。
(…一体何者なんだ。この人。。。)


『あんね。これ、本当初歩の初歩だから。
買った商品をそれ以上の価格で売る。
売れる商品を売れる場所で売る。当たり前でしょ?
それがゴロゴロあるだけじゃない』


確かに当たり前だ。
ビジネスっていうのは常にシンプルに考えるのがいいのがわかった
何より、今回の経験で、自分が欲しいものを、もっと安く買える事も学んだ。


「これで。コートのお金を払う事ができそうです!
ありがとうございます!」


エリカのこの、魔法みたいに作り出した現金に
本当に驚きと嬉しさを隠せず言った。


『勘違いするんじゃないわよ。私が教えたのは本当に初歩。
それにコートは私が無理矢理買わせたみたいなもんだしね。
次はそのコートを着こなせるスタイルになる事ね!まだ肉ついてるし』


いつもの意地悪口調に戻りながらエリカの優しさを知った私は
自然とこの先の展開に胸を躍らせた。


『まず。アンタ。自分にとっての現実ってわかってる?』


…現実。そうだ。これはおでん屋のおっちゃんにも聞いた内容だった…


『あんね。アンタ、【oMaMe】のコートを手にするって現実になかったでしょ?
でも今はそれを手にしてるのが現実じゃない。
それは、その現実が自分に相応しい。って思ったからなのよ。』


そうだ…私はあのコートを手にする日が来るなんて夢にも思ってなかった…
でも、今は手にしてる。。。


『現実なんてね。自分が勝手に創り出した幻想なの。思い込みで創ってんのよ
現実って確かな物ではなく、本当はもの凄く曖昧なものなの
現に、あのショーウィンドウの前にいた日から随分と変わったでしょう?
次はそのコートが似合う現実を創ればいいのよ。』


エリカの言う通りだ。今までもずっとずっと自分の現実は自分で選んでいた。
…この考えだとモデルになってランウェイを華々しく歩いてる自分が
私にとって相応しい日が来るという事か…


「わかりました。エリカさんの言う通り、頑張ってみます」


『フンッ。イキイキした目してんじゃないわよ。
これから一ヶ月メイクとヘアアレンジも同時に勉強しなさいよ。』


相変わらずの嫌み口調だったが、エリカの目はなぜか誇らしそうだった。


エリカのマンションからの帰り、10月とは思えない寒さに
温かいおでんとおっちゃんの顔が見たくなり
おでん屋に寄る事にした


『おーーーー!なんか雰囲気変わったのぅー!!
恋でもしとるんか!?恋でも!』


この時のおっちゃんとの会話が、また私を進化させてくれる事を
想像もしていなかった。




つづく



<<ステージ2へ        ステージ4へ>>

---次回ステージ4---

最新をいち早く読みたい方はメルマガ通常版 の中にある
VIPルーム登録フォームからご登録下さい♪



かわいくなる為の素敵な100の美言オフィシャルフェイスブック
いいね!するとイイ事あるYO♪

皆様のおかげで1700名突破♪無料メルマガ読むと可愛くならずにはいられない!アナタも30日でかわいくなる方法
メルマガ登録はコチラから♪

ワタシのフェイスブックはコチラから
(お友達申請下さる時は何か一言メッセージ下さいませ)

このブログの読者登録はコチラから
(相手に知らせて読者になってね♪)