カリフォルニアで彫金を習い始めたころから

「自分の個性ってなんだろう」と

ずっと考えていた。

 

という前回の記事の続き。

 

 

私は小さなころから手先が器用で

「モノづくり」が得意だった。

 

だから彫金も、

技術的にはわりと上達が早かった。

 

技術を習得するのは楽しかった。

どんどんできることが増えていく。

上手くきれいに仕上げることができるようになる。

 

その一方で

「自分らしい作品」というものが

見つけられずにいた。

 

 

当時のボーイフレンドが

ちょっとした興味から

彫金のクラスを受けたことがあった。

 

なかなか個性的だった彼は

クラスの最終プレゼンで

自分の指紋を押し付けた

不思議なリングを作った。

 

粗削りで適当な仕上げ。

着け心地なんて、

そっちのけのカタチとボリューム。

 

プレゼンのディスプレイも

当日たまたま持っていた枝豆をばらまいて

その上にリングを乗せた。

 

それでも。

私はそれを「彼らしい」と感じたし、

彼の作品とディスプレイは

教授と生徒たちを惹きつけた。

 

 

今でも交流のある教授が

去年日本に遊びに来た時に

「あの枝豆のディスプレイは忘れられない!」

と、枝豆を食べながら言っていた。

 

 

うまい、下手ではない

人を惹きつけるエネルギーのようなもの。

 

ただインパクトが強ければ

それでいいというものでもなく、

もの静かで、至ってシンプルでも

惹きつけられる作品もある。

 

 

何が違うんだろう

 

私や、私の作品になくて、

彼らや、彼らの作品にあるもの。

 

 

その答えが、「世界観」だった。

 

次回は

「世界観」はどう作られるのか

というお話。

 

 

 

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