昨日朝、パリ・オリンピックはぶじ終わった。開会式直前の極左の高速鉄道TGVの施設への攻撃で、どうなることかと危ぶまれたが、開会後はトラブルも無く順調に進み、大盛況のうちに終わった(​写真​=閉会式に出席した日本選手団)。

 


大健闘も水泳などは層の薄さをさらけ出す​

 パリ2024大会では、テロ国家ロシアが大会から締め出された。他国を侵略して、非道を犯すテロ国家が、友情と友好の意を交わし互いに健闘を称え合うスポーツ祭典に出る幕は無い。締め出しは当然だ。

​ 本来なら、アメリカ、スターリニスト中国と並ぶメダル獲得大国が不在となったうえ、選手団の大活躍もあって日本は、メダル獲得で第3位となった()。​

 

 

 ただ大健闘となった日本も、子細に見れば、水泳、陸上トラック競技などは相変わらずの層の薄さをさらけ出した。また女子柔道の不振は、代表選考策の失敗、という評がもっぱらだ。


フェンシングなど大躍進​

 しかしレスリング、フェンシング、スケートボードなどの大健闘は素晴らしかった。特に開催国フランスが発祥の地であるフェンシングは、まるでフランスの代表であったかのような大躍進だった。何しろ関係者すら「出来過ぎ」と評したくらいだ。

 フェンシングは日本ではマイナーなスポーツだが、今後は青少年の間に一気に広がるだろう。

​ 僕としては、女子やり投げの北口榛花選手が期待どおりに金メダルを取ったことを喜びたい(写真)。「金は当たり前」という周囲の期待の重圧の中に、期待どおりに世界一になったメンタルの強さには脱帽する。​

 

 

 実は、北口選手には僕の知人のバイオメカニクス専門家がフォームなどを指導した経緯を知っているので、親近感もある。次は、ぜひ70メートルを投げて欲しい。


ウクライナ東部4州の侵略の隙を突き、ウクライナ軍がロシア・クルスク州に侵入​

​ さてそのテロ国家ロシアである。6日に突如として被侵略国ウクライナによる越境攻撃で慌てている。ウクライナ東部4州への占領と進出に兵力を割いているので、ウクライナ国境の自国クルスク州などの防備は手薄だった。その隙を突かれた(写真=クルスク州でウクライナ軍の攻撃で焼けて放置された車両)。​

 

 

 プーチンは、兵器などの装備と兵力をめいっぱいウクライナ東部4州に向けている。おそらくそれ以外のウクライナとの国境はガラガラだったに違いない。


士気低いロシア軍​

 守備するロシア軍の士気も低い。ほとんど抵抗らしい抵抗もなく、戦線を明け渡しているようだ。また住民も、むしろ解放者としてウクライナ軍を迎えている節がある。すでにウクライナ軍はロシア領500平方キロを支配下に置いたといわれる。

 将来、和平交渉になった場合、ウクライナのロシアの占領地はロシア占領地の東部4州とクリミアを返還させるための領土交換の材料になる可能性もある。

 慌てたロシアは10日、クルスク州と近隣のブリャンスク州、ベルゴロド州から住民を強制退去させる措置に出た。

 ロシアによるウクライナ侵略戦争が転機になることを期待している。


昨年の今日の日記:「1億2500万年前の草食恐竜を小さな肉食哺乳類が襲う一瞬を留めた化石の発見」